夜中に突然、大きな揺れに襲われる。
暗闇、停電、家族の安否確認――。
昼間とはまったく違う難しさが「夜間地震」にはあります。
実際、過去10年で発生したM7.0以上の地震の多くが夜間帯に起きています。
就寝中は無防備。だからこそ、事前の“ひと工夫”が生死を分けます。
■① 夜間地震が危険な理由
夜間は
・視界がない
・停電しやすい
・家族が別室で寝ている
・判断力が寝起きで鈍る
という条件が重なります。
「状況が見えない」ことが最大のリスクです。
■② 就寝時の服装を見直す
裸足・薄着で寝ていませんか。
最低限の工夫として、
・長袖長ズボン
・パーカーや上着をすぐ羽織れる位置に置く
・靴下を近くに置く
これだけで避難時の安全性は大きく変わります。
ガラス片や瓦礫での負傷は、夜間に特に多い傾向があります。
■③ 枕元に靴を置く理由
これは非常に重要です。
地震後の室内には
・割れたガラス
・落下物
・家具の破片
が散乱します。
裸足で動くと深刻な足裏外傷につながります。
枕元に靴を置く。
たったこれだけで初動の安全度は一段上がります。
■④ 懐中電灯は“手の届く場所”
停電は高確率で発生します。
・枕元ライト
・ヘッドライト
・スマホ充電確保
光源があるかどうかで、恐怖は大きく変わります。
特にヘッドライトは両手が空くため実用的です。
■⑤ 自律型避難の考え方
防災士として感じるのは、
「誰かが助けてくれる前提」で寝ている人が多いこと。
しかし夜間は
・消防到着まで時間がかかる
・救助は優先順位がある
だからこそ、
まず自分で動ける状態を作る
これが自律型避難の第一歩です。
■⑥ 津波地域は“秒単位”
沿岸部では夜間津波が最も危険です。
暗闇の中で
・海が見えない
・警報が聞こえにくい
・方向感覚を失う
という状況になります。
寝室の位置を高所側にするなど、配置の工夫も重要です。
■⑦ 実際に多かった失敗
現場で多かった誤解は、
「夜は外に出ない方が安全」
という判断。
状況によりますが、津波や火災の場合は逆です。
暗さを理由に避難を遅らせることが、被害拡大につながります。
■⑧ 今日できる3つの行動
・枕元に靴を置く
・ライトを確認する
・寝室の危険物(倒れやすい家具)を減らす
これだけで、夜間地震への耐性は大きく上がります。
■まとめ|夜の備えは“寝る前の設計”
結論:
夜間地震対策は、服装と枕元の準備が最重要。
被災地派遣の経験から言えるのは、
初動でケガをしなかった人は、その後の避難も安定していたということ。
夜は無防備になります。
だからこそ「寝る前」が勝負です。
小さな準備が、暗闇の中であなたを守ります。
出典:内閣府「防災情報のページ(地震防災対策)」

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