防災について考えるとき、水や食料、ライトやモバイルバッテリーなど「命をつなぐ物」が真っ先に思い浮かびます。
私自身も、これまでそうした備えを優先してきました。
しかし、災害は時間も状況も選びません。
当然、生理もいつも通りやってきます。
避難生活の中で生理用品が不足すると、身体的な不快感だけでなく、感染症リスクや強いストレスにつながります。
生理の備えは「贅沢」ではなく、命と尊厳を守るための防災です。
■① 非常時にも生理はやってくるという前提を持つ
「非常用持ち出し袋にナプキンを少し入れているから大丈夫」
実は、この認識が一番危険です。
・支援物資がすぐ届くとは限らない
・想定外のタイミングで始まることがある
・避難生活は数日〜数週間続く可能性がある
こうした現実を考えると、最低でも1サイクル分の生理用品を備えておく必要があります。
■② 生理用品は“普段使い”を基準に備える
災害時ほど、身体への負担は大きくなります。
だからこそ、生理用品は「非常用だから」と特別な物を選ぶよりも、普段から使い慣れている物を多めに備蓄する方が安全です。
・肌に合わない製品はかぶれや炎症の原因になる
・慣れない使用感はストレスを増やす
ローリングストックで、普段使いのナプキンを少し多めに持つ。
これが一番現実的な方法です。
■③ 生理用品以外に一緒に備えておきたい物
生理中の不快感や不安を減らすには、周辺アイテムの準備が重要です。
生理用ショーツ
避難先で下着を確保するのは簡単ではありません。
経血が目立ちにくい黒色のショーツを1〜2枚入れておくと安心です。
鎮痛薬
環境の変化やストレスで、いつもより症状が強く出ることがあります。
普段使っている鎮痛薬を、ナプキンと一緒に入れておきます。
中身の見えないゴミ袋・防臭袋
使用済みナプキンを捨てる際、人目やにおいを気にせず処理できます。
黒色や防臭タイプは、精神的負担を大きく下げてくれます。
デリケートゾーン用ウェットティッシュ
入浴できない状況では、清潔を保つこと自体が難しくなります。
デリケートゾーンにも使えるタイプを選ぶと、感染症対策にもなります。
携帯用ビデ
断水時でも使える携帯ビデは、清潔と快適さの両面で役立ちます。
非常時は使い捨てタイプが現実的です。
パンティライナー
こまめに交換することで、下着の汚れや不快感を減らせます。
洗濯できない避難生活では、意外と助かる存在です。
小さなポーチ
ナプキン、袋、ウェットティッシュをひとまとめにします。
トイレへ行く際に、まとめて持ち出せるだけで安心感が違います。
■④ 非常時は「使い捨て」を優先する
吸水ショーツや月経カップなど、便利なアイテムもあります。
ただし非常時には注意が必要です。
・洗濯や乾燥が必要
・水や消毒環境が前提になる
断水や混雑した避難所では、管理が難しくなります。
非常時は「繰り返し使える物」より、使い捨てできる物を優先する方が現実的です。
■⑤ どうしても足りない時の応急対応も知っておく
万が一、生理用品が手に入らない場合に備え、
ハンカチなどを使った簡易ナプキンの作り方を知っておくのも大切です。
公的な防災情報でも紹介されている内容なので、
一度目を通しておくだけでも安心感が変わります。
■⑥ 私たちにできる具体的なアクション
今回の内容を踏まえ、私が大切だと感じた行動は次の3つです。
- 非常用持ち出し袋に「1サイクル分以上」の生理用品を入れる
- 防臭袋・ウェットティッシュなど関連グッズをセットで備える
- 子どもが初潮を迎える可能性も含め、家族全体で話し合っておく
生理は女性だけの問題ではありません。
家族全員で理解し、備えることが防災につながります。
■まとめ:生理の備えは命と尊厳を守る防災
災害時の生理対策は、単なる快適さの問題ではありません。
体調悪化や感染症を防ぎ、人としての尊厳を守るための備えです。
「その時になったら何とかする」ではなく、
平時のうちに少しだけ想像し、準備しておく。
私自身も、この内容をきっかけに持ち出し袋を見直しました。
ぜひこの機会に、ご家庭でも確認してみてください。

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