災害時、
多くの避難所では授乳スペースが最初から用意されていないのが現実です。
その中で、
「どうすればいいか分からず困った」
という声を被災地で何度も聞きました。
授乳スペースがない状況を前提に、
現実的な対処法を整理します。
■① 授乳スペースがないのは珍しいことではない
まず知っておいてほしいのは、
授乳スペースがない避難所は特別ではないということです。
体育館や公民館では、
仕切りや静かな場所を確保する余裕がないケースが多くあります。
被災地では、
「最初から無いものだと思った方が楽だった」
という母親の声がありました。
■② 完全な個室を求めすぎない
「個室がないと授乳できない」
と思うほど、選択肢が狭まります。
実際には、
・視線が少し遮られる
・落ち着いて座れる
この条件があれば、授乳できたケースが多くありました。
■③ 布1枚で環境は大きく変わる
大判ストール、
授乳ケープ、
薄手のブランケットなどは、
視線を遮るだけでなく、
心理的な安心感を大きく高めます。
被災地では、
「布があるだけで全然違った」
という声を繰り返し聞きました。
■④ 時間帯をずらす判断も有効
人の出入りが多い時間帯を避け、
比較的静かな時間を選ぶことで、
授乳しやすくなります。
夜間や早朝は不安もありますが、
人の気配がある場所を選ぶことが重要です。
■⑤ 周囲に一言伝えることで環境が変わる
勇気がいる行動ですが、
「授乳中です」と周囲に伝えることで、
自然と人の流れが変わることがあります。
被災地では、
伝えたことで
即席の仕切りを用意してもらえた例もありました。
■⑥ ミルク併用は「逃げ」ではない
授乳が難しい環境では、
ミルクを使う判断も大切です。
「母乳じゃなければ」と自分を追い詰めるほど、
ストレスと疲労が増します。
被災地では、
選択肢があることで
母親の気持ちが楽になったケースが多くありました。
■⑦ 赤ちゃんと自分の体調を最優先にする
授乳環境が整っていない時、
最も優先すべきなのは
赤ちゃんと母親の体調です。
落ち着かない場所で無理に続けるより、
一度休む判断も必要です。
■⑧ 授乳スペース問題は「個人の工夫」で補える
授乳スペースがない状況は、
残念ですが現実です。
だからこそ、
小さな備えと考え方で乗り切ることが重要です。
被災地で感じたのは、
「完璧を求めない母親ほど、長く安定していた」
という事実でした。
授乳スペースがない時に必要なのは、
我慢ではなく柔軟な判断です。
環境に合わせて、
視線を遮る、時間を選ぶ、方法を変える。
この考え方が、
災害時の母子を確実に守ります。

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