災害時、
子どもが迷子になることは決して珍しくありません。
被災地では、
親とはぐれたことで不安が一気に強くなり、動けなくなった子どもを何度も見てきました。
迷子を「完全に防ぐ」ことは難しくても、
迷子になっても守られる備えはできます。
現場経験を踏まえて整理します。
■① 災害時は「一瞬」で迷子になる
地震直後の混乱、
避難所の人混み、
トイレや配給の列。
被災地では、
ほんの数秒目を離しただけで
子どもが見えなくなる場面がありました。
日常よりも、
はるかに迷子になりやすい状況です。
■② 子どもは動かず「立ち止まる」方が安全
迷子になった子どもは、
親を探して歩き回ろうとします。
しかし被災地では、
動き回ったことで
さらに離れてしまったケースが多くありました。
「見えなくなったら、その場で待つ」
この約束が命を守ることがあります。
■③ 名前と保護者の情報は“持たせておく”
小さな子どもは、
緊張すると自分の情報を言えなくなります。
被災地では、
名札やカードを持っていたことで
すぐに保護者につながった例がありました。
・名前
・保護者の名前
・連絡先
これを、
紙でも布でもいいので
身につけておくと安心です。
■④ 声を出せない子どももいると知っておく
「大きな声を出して呼びなさい」
と言われても、
恐怖で声が出なくなる子どももいます。
被災地では、
泣くだけで声が出なかった子どももいました。
声を出せなくても、
周囲が気づける備えが重要です。
■⑤ 服装で“見つけやすくする”工夫
避難所や屋外では、
似たような服装が増えます。
被災地では、
目印になる色や小物があった子どもほど、
早く見つかる傾向がありました。
派手でなくても、
一つ目印があるだけで違います。
■⑥ 迷子になっても「怒られない」と伝える
迷子になると、
子どもは
「怒られるかもしれない」
と感じてしまいます。
被災地では、
それが原因で
助けを求められなかった子どももいました。
「迷子になっても大丈夫」
と事前に伝えることが、
助けを呼ぶ力になります。
■⑦ 避難所では大人同士の連携が鍵
迷子対策は、
家庭だけで完結しません。
被災地では、
周囲の大人が
「この子、親いる?」
と声をかけ合ったことで、
早期発見につながった例が多くありました。
大人同士の意識も重要です。
■⑧ 完璧に防ぐより「早く見つかる」備え
迷子を完全になくすことはできません。
被災地では、
「迷子になった後どうなるか」が
子どもの安心を左右していました。
早く見つかる備えが、
現実的で続けられる防災です。
■⑨ 迷子対策は子どもの不安を減らす
迷子にならないための備えは、
管理のためではありません。
子どもが
「もし離れても助けてもらえる」
と感じるためのものです。
子どもが迷子にならないための備えで大切なのは、
完璧さではなく、
助けにつながること。
立ち止まる、
伝えられる、
見つけてもらえる。
その準備が、
被災地で何度も子どもを守ってきた
現実的で続けられる防災です。

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