災害は子どもの体だけでなく、心にも大きな影響を与えます。見慣れない光景、大人の慌ただしい行動、不安な情報の連続は、子どもに強いストレスを残します。防災×子どもでは、「心を守る視点」を欠かすことはできません。
■① 子どもは感情を言葉で整理できない
子どもは恐怖や不安をうまく言葉にできません。泣く、黙る、怒るなどの行動として表れることが多く、大人が気づきにくいケースもあります。心の反応を理解することが第一歩です。
■② 災害時の大人の態度が子どもを左右する
大人が慌てたり怒鳴ったりすると、その不安は子どもにそのまま伝わります。逆に、落ち着いた声かけや行動は、子どもの安心材料になります。大人の振る舞いは、最も影響力のある環境です。
■③ 子どもに必要なのは「安心できる情報」
テレビやSNSの強い映像や言葉は、子どもにとって過剰な刺激になります。年齢に合った言葉で「今は安全」「大丈夫」と伝えることが、心の安定につながります。
■④ 心の支えになる身近な存在
お気に入りのおもちゃ、家族の写真、いつも使っている毛布などは、非常時に大きな安心を与えます。防災備蓄には、心を落ち着かせる物も含める必要があります。
■⑤ 災害後に現れる遅れた反応
災害直後は元気に見えても、数日後や数週間後に不安や不調が表れることがあります。夜泣き、食欲低下、甘えが強くなるなどは、心のサインです。
■⑥ 無理に「元気にならせない」
「もう大丈夫」「泣かない」と無理に気持ちを抑えさせることは逆効果です。子どもの不安を受け止め、「怖かったね」と共感することが回復への近道です。
■⑦ 日常に戻ることが最大のケア
規則正しい生活、いつもの遊び、学校や家庭のリズムは、子どもの心を回復させます。特別なことより、日常を取り戻す意識が重要です。
■⑧ 心の備えも防災の一部
防災は物や行動だけではありません。子どもの心をどう守るかまで考えてこそ、本当の防災です。家庭での会話と理解が、最大の支えになります。
■まとめ|子どもの防災は「心を守る視点」が欠かせない
災害時、子どもの心は目に見えにくく、後から影響が出ることもあります。だからこそ、事前の理解と備えが重要です。
結論:
子どもの防災は、命だけでなく心を守るところまで考えて完成します。
防災士として被災地で多くの子どもと接してきましたが、安心できる大人がそばにいた子どもほど、心の回復も早い傾向がありました。家庭での関わりが、子どもの心を守る最大の防災です。

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