災害が起きると、
子どもにとって最も大きな壁の一つが「トイレ」です。
被災地では、
トイレの問題が原因で体調を崩した子ども、動けなくなった子どもを何度も見てきました。
大人以上に深刻になりやすい理由を、現場経験を踏まえて整理します。
■① 子どもは「我慢できない」
大人は、
多少なら我慢する、回数を減らすといった調整ができます。
しかし子どもは、
我慢のコントロールが未熟です。
被災地では、
「まだ大丈夫」と思っていたら急に限界が来て、
トイレに間に合わなかった子どもが少なくありませんでした。
■② トイレ環境そのものが怖い
暗い通路、
汚れた便器、
大人が多い空間。
避難所のトイレは、
子どもにとって恐怖の要素が重なっています。
被災地では、
トイレの入口まで行けても
中に入れず戻ってくる子どもを何度も見ました。
■③ 恥ずかしさで言い出せない
「トイレに行きたい」と言うこと自体が、
子どもには大きな勇気になります。
特に人が多い避難所では、
恥ずかしさから黙ってしまう子もいます。
被災地では、
限界まで我慢してから
突然泣き出す子どももいました。
■④ 夜間のトイレが一番のハードル
夜の避難所は、
暗さと静けさが逆に恐怖を強めます。
被災地では、
夜になるとトイレに行けず、
水分を控える子どもが多く見られました。
■⑤ 我慢が体調不良につながる
トイレを我慢すると、
腹痛、便秘、
排尿トラブルにつながります。
被災地では、
トイレ問題がきっかけで
医療支援が必要になった子どももいました。
■⑥ 大人の「あとで」が通じない
「もう少し待って」
「あとで一緒に行こう」
という言葉は、
子どもにはリスクになります。
被災地では、
この一言が間に合わなかった原因になることもありました。
■⑦ 子どもは環境の変化に敏感
普段は一人で行ける子どもでも、
環境が変わると急にできなくなります。
被災地では、
年齢に関係なく
「一人で行けない」と訴える子どもが多くいました。
■⑧ トイレ問題は「性格」ではない
トイレに行けない、
我慢してしまうのは、
甘えでもわがままでもありません。
それだけ環境が過酷だということです。
■⑨ 早めに「一緒に行く」が基本
被災地で有効だったのは、
「行きたいと言われてから」ではなく、
定期的に一緒に行くことでした。
これだけでトラブルは大きく減りました。
災害時の子どものトイレ問題は、
軽く見られがちですが、
心と体の両方に直結します。
我慢させない、
怖がらせない、
一緒に行く。
それが、
被災地で何度も子どもを守ってきた、
現実的で確かな対応です。

コメント