災害時、
子どもの服装は「後回し」にされがちです。
しかし被災地では、
服装の違いが体調・行動力・不安感に直結した場面を何度も見てきました。
おしゃれや完璧さではなく、
「生き延びる」「動ける」服装について、現場経験を踏まえて整理します。
■① 災害時の服装は“避難行動の一部”
地震や豪雨の直後、
子どもは走る・歩く・待つを繰り返します。
被災地では、
動きにくい服装が原因で
転倒や疲労が早く出た子どもがいました。
服装は、
避難行動を支える装備です。
■② まず優先すべきは「動きやすさ」
スカート、
きついジーンズ、
飾りの多い服。
被災地では、
これらが動作の妨げになる場面がありました。
伸縮性があり、
走れる・しゃがめる服装が基本です。
■③ 肌の露出は思った以上にリスクになる
暑い時期でも、
半袖・短パンだけでは危険です。
被災地では、
ガラス片や瓦礫で
腕や脚を切った子どもがいました。
薄手でもいいので、
肌を守れる服装が望ましいです。
■④ 靴は「履き替えられない前提」で考える
災害は、
外出用・学校用の靴のまま起きます。
被災地では、
サンダルやサイズの合わない靴で
避難せざるを得なかった子どもがいました。
普段から、
歩きやすい靴を履く意識も防災です。
■⑤ 着替えがない時間が長く続く
避難所生活では、
すぐに着替えられるとは限りません。
被災地では、
同じ服を数日着続ける子どももいました。
締め付けが少なく、
長時間着ていても苦しくない服が適しています。
■⑥ 服装は「安心感」にも影響する
寒さ・暑さ・不快感は、
子どもの不安を増幅させます。
被災地では、
体温調整ができている子どもほど、
落ち着いて過ごせていました。
羽織れる一枚があるだけで違います。
■⑦ 防災用に特別な服を用意しなくていい
被災地で実際に役立っていたのは、
普段着でした。
防災専用品でなくても、
・スウェット
・ジャージ
・動きやすい長袖
これで十分です。
日常と防災を分けすぎないことが大切です。
■⑧ 季節を問わず「重ね着」が基本
気温は大きく変わります。
被災地では、
昼と夜の寒暖差で
体調を崩す子どももいました。
脱ぎ着できる重ね着が、
最も現実的な対策です。
■⑨ 子どもの服装は「守る力」になる
災害時の子どもの服装は、
見た目や流行の話ではありません。
動ける、
守れる、
落ち着ける。
そのための備えです。
子どもの服装を考える時、
完璧を目指す必要はありません。
動きやすく、
肌を守れ、
体温調整ができること。
それだけで、
被災地で何度も子どもを支えてきた
現実的で続けられる防災になります。

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