【防災士が解説】防災×子ども|親子で備える防災グッズ完全ガイド

地震・台風・豪雨・停電。
日本で暮らす以上、災害は「起きるかどうか」ではなく「いつ起きるか」の問題です。

その中で、最も守るべき存在が子どもです。
被災地で何度も感じたのは、親の備えが、そのまま子どもの生存率を左右するという現実でした。

この記事では、防災士として、そして被災地を見てきた立場から、
「親子で本当に役立つ防災グッズ」と「考え方」を整理します。


■① なぜ子ども専用の防災対策が必要なのか

災害時、大人にとっての「少し不便」は、
子どもにとっては「大きな危険」になります。

被災地で見えた子どもの弱点は次の通りです。

・身体が小さく、移動が遅れやすい
・環境変化に弱く、不安でパニックになりやすい
・状況判断を自分で行えない

だからこそ、防災は
大人の延長ではなく、子ども基準で考える必要があります。


■② 年齢別に考える防災グッズの視点

子どもは成長段階で必要な備えが変わります。

0〜3歳
・おむつ、ミルク、衛生用品が最優先
・泣き声や不安を和らげる工夫が必要

4〜6歳
・親から離れると強い不安を感じやすい
・迷子対策、身元確認が重要

小学生
・自力で行動できるが、判断力は未熟
・簡単に使える道具と心の支えが必要

「今の年齢」に合わせることが、最重要ポイントです。


■③ 親子で備える防災グッズ【基本編】

水・食料

・子どもが飲みやすい紙パック水やストロー付き容器
・アレルギー対応の非常食
・噛まずに食べられるゼリー・おかゆ

被災地では、
「食べ慣れているかどうか」が大きな差になります。


衛生・生活用品

・おしりふき、除菌シート
・子どもサイズのマスク
・ガーゼタオル
・簡易トイレと携帯トイレットペーパー
・季節に合った着替え

清潔が保てないことは、
子どもにとって強いストレスになります。


情報・安全対策

・ホイッスル
・防犯ブザー
・防水ケース入り身分証カード
(名前・連絡先・アレルギーなど)

被災地では、
「声を出せない子ども」を何度も見ました。


寒さ・暗さへの備え

・アルミ保温ブランケット
・小型LEDライト
・低温やけどに注意したカイロ
・軽量ダウンやレインコート

寒さと暗さは、
子どもの不安を一気に増幅させます。


心のケア用品

・ぬいぐるみや絵本
・親からの手書きメッセージ
・ぬり絵や折り紙

被災地では、
心が落ち着いた子ほど行動が安定していました。


■④ 余裕があれば備えたいグッズ

・子ども用ライフジャケット
・ネームタグ付きリュック
・キッズ用ヘルメット
・USB充電式ラジオ
・親子おそろいのホイッスル

必須ではありませんが、
「守れる場面」を広げてくれます。


■⑤ 被災地で実際に役立った防災リュック例

小学生と保護者1人分の一例です。

・水、非常食(3日分)
・衛生用品、簡易トイレ
・着替え(圧縮袋)
・医薬品、常備薬
・身元カード、ラジオ
・ヘルメット、ライト
・子どもの安心グッズ

重要なのは、
完璧より「持てる重さ」です。


■⑥ 防災グッズは「使う練習」までがセット

被災地では、
持っていても使えないケースが多発しました。

・非常食を事前に食べてみる
・簡易トイレを試す
・ホイッスルを吹いてみる
・定期的に中身を見直す

防災は、
練習して初めて機能します。


■⑦ 防災士として伝えたいこと

子どもがいる家庭の防災は、
「もしも」ではありません。

・子ども専用で考える
・年齢に合わせて見直す
・親子で一緒に触れる

これだけで、
災害時の安心感は大きく変わります。


■まとめ

子どもの命を守る防災は、

・特別な装備
ではなく
・日常の延長にある備え

被災地で何度も見たのは、
備えていた親ほど、子どもが落ち着いていたという事実です。

「まだ大丈夫」ではなく、
「今だからできる備え」を。

親子で一緒に、
今日から始めてください。

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