地震や豪雨、台風などの災害は、ある日突然やってきます。
特に子ども連れの家庭では、「大人だけの防災」とは違う視点が必要になります。
被災者支援や防災普及に携わるNPO法人の現場では、
「想定していなかったことで困った」
「これがあって本当に助かった」
という声が数多く集まっています。
この記事では、被災者の実体験をもとに選ばれた“子連れ避難に役立つ備え”を整理します。
■① 食事は「手軽さ」と「心の安定」を最優先に
災害時にまず確保すべきものは
食事・水・正確な情報です。
ライフライン停止を前提に、次のような「そのまま食べられるもの」を備えておきましょう。
・魚や肉の缶詰
・レトルト食品
・野菜ジュース、粉末青汁
・甘いお菓子類
炭水化物だけでなく、たんぱく質と糖分は子どもの体力維持に不可欠です。
カセットコンロとガスボンベがあれば、
・フリーズドライ
・インスタント食品
も選択肢が広がります。
疲労や不安が強いとき、温かい食事は心を落ち着かせる力があります。
■② 水は「量」と「運ぶ手段」まで考える
水は1人1日3リットルが目安。
最低3日分、可能なら1週間分を備蓄しておきましょう。
見落とされがちなのが「運搬手段」。
・台車
・背負えるウォーターバッグ
これがあるだけで、給水所からの移動負担が大きく減ります。
■③ 水なしで清潔を保つ衛生グッズ
断水が起きると、トイレや入浴が使えなくなります。
そこで重要なのが「水を使わない衛生対策」。
・非常用トイレ
・消臭袋
・マウスウォッシュ
・ドライシャンプー
・除菌ジェル
・ウエットティッシュ
特におすすめなのが赤ちゃん用のおしりふき。
肌に優しく、全身ケアにも使えます。
■④ 情報を守るための「電池式」バッテリー
災害時、スマホは命綱です。
・災害情報
・避難所検索
・ラジオ機能
これらを使うためにも、電池式で充電できるバッテリーを用意しましょう。
長期停電では、モバイルバッテリーだけでは不十分です。
■⑤ 小さな子どもがいる家庭に必須の装備
おんぶ紐・抱っこ紐
・両手が空く
・移動しやすい
・子どもを守りながら避難できる
普段使い慣れているものを、防災用としても活用しましょう。
ランタン型ライト
・手元と周囲を広く照らせる
・夜間の移動やトイレで安心
現金
・電子マネー不可の場面に備え
・1~2万円+小銭を準備
■⑥ 防災リュックの落とし穴に注意
市販の防災セットを買っても、
・使い方が分からない
・奥にしまって取り出せない
これでは意味がありません。
防災リュックは
・実際に背負ってみる
・中身を試す
・家族構成に合わせて調整する
ことが重要です。
■⑦ 家族別「オリジナル防災リュック」という考え方
赤ちゃん連れ家庭
・ミルク・哺乳瓶
・おくるみ・着替え
・離乳食
・オムツ・ウエットティッシュ
子ども連れ家庭
・タオル、スリッパ、マット
・水と軽食
・携帯トイレ
・雨具、防寒具
・冷却ジェル、使い捨てカイロ
「旅行バッグの延長」で考えると、現実的な備えになります。
■まとめ|子どもを守る防災は「日常の延長」にある
子連れ避難で大切なのは、
・特別な防災用品に頼りすぎない
・普段使っているものを活かす
・実際に使えるかを確認しておく
という視点です。
災害時、物資はすぐに届きません。
だからこそ、今の生活の中で備えておくことが、子どもと家族を守る最大の防災になります。

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