【防災士が解説】防災×家具固定|首都直下地震、10年で備えは進んだか?


■① 首都直下地震のリスク

首都圏は人口4000万人超、政治・経済の中枢が集まる地域であり、地下には複雑なプレート構造が重なる「地震の巣」です。
マグニチュード7級の大地震が発生した場合、どのような被害が起こるのか、中央防災会議の作業部会が新たな被害想定を公表しています。


■② 木造密集地の解消

政府は2015年、「首都直下地震緊急対策推進基本計画」を策定。古い木造住宅密集地の解消を目標に掲げました。

  • 東京都内:96.6%解消
  • 首都圏全体:82%解消

感震ブレーカーの密集市街地での普及率は30.5%で、目標の25%を上回り、防火対策は着実に進展しています。


■③ 家具固定率の低下

一方で、10年間で後退した課題もあります。

  • 家具の固定率:2013年度40% → 2022年度35.9%
  • 住宅の耐震化率:2008年度79% → 2023年度約90%

危機意識の薄れが影響しており、報告書は「自助の徹底が課題」と指摘しています。


■④ 企業のBCP整備

地震発生後も業務を続けるための事業継続計画(BCP)は、全国の企業で大幅に整備が進みました。

  • 大企業:2011年度45.8% → 2023年度76.4%
  • 中堅企業:2011年度20.8% → 2023年度45.5%

ただし、従業員向けに3日分以上の飲料水や食料を備蓄している企業は約50%にとどまります。


■⑤ まとめ

首都直下地震への備えは、住宅耐震化や木造密集地の解消、企業のBCPなどで着実に進んでいます。しかし、家具固定率の低下や個人の自助意識の弱まりが課題です。
家庭や職場での「家具の固定」「非常食・水の備蓄」を見直し、日頃から自助を意識した防災対策を徹底しましょう。

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