【防災士が解説】防災×家庭でできる燃料備蓄⑥|灯油という“冬と長期停電を支える現実解”

家庭でできる燃料備蓄を考えると、
冬の停電・寒波・長期戦に強い燃料として外せないのが灯油です。

派手さはありませんが、
「寒さで生活が壊れる」事態を防ぐ力があります。


■① 灯油はなぜ防災向きなのか

灯油の強みは、用途の広さです。

・暖房
・湯沸かし
・簡易調理
・一部発電機(対応機種)

寒さ対策と生活維持を同時に支えられる燃料は多くありません。


■② 災害時に灯油が効く場面

灯油が真価を発揮するのは、次の局面です。

・冬季の長期停電
・寒波が重なる災害
・避難所が寒い/在宅避難が続く状況

特に高齢者・子どもがいる家庭では、
暖が取れないこと自体がリスクになります。


■③ なぜ灯油は「生活を壊さない燃料」なのか

寒さが続くと、

・睡眠の質が落ちる
・体調を崩す
・判断力が下がる

という連鎖が起きます。

灯油は、
この連鎖を止めるための燃料です。

「命は助かったが、寒さで生活が崩れた」
を防ぐ役割があります。


■④ 家庭ではどのくらい備えればよいか

現実的な目安。

・ポリタンク1〜2本(18L×1〜2)
・使い切り前提でローテーション

大量備蓄は不要です。
使い慣れた量を、切らさないことが重要です。


■⑤ どんな器具で使えるか

灯油は専用器具と組み合わせます。

・石油ストーブ
・石油ファンヒーター
・灯油コンロ(屋外)

※屋内使用は換気と機器の状態管理が必須です。


■⑥ 注意点(ここは必ず守る)

灯油は扱いを誤ると危険です。

・必ず灯油専用容器を使用
・直射日光を避ける
・火気厳禁
・一酸化炭素警報器があると安心
・長期保管は劣化に注意(目安1年以内)

安全管理が前提になります。


■⑦ 他燃料との役割分担

灯油は単独で考えません。

・電気:平時
・ガス/ボンベ:初動
・灯油:冬・長期
・炭/薪:最終ライン

季節とフェーズで使い分けるのが現実的です。


■⑧ 灯油は「冬を越える力」

灯油は便利な燃料です。
しかし防災視点では、

冬を安全に越えるための命綱

という位置づけになります。

寒さは、静かに人を壊します。
灯油は、それを防ぎます。


■まとめ|寒さ対策は防災の基礎

災害は、季節を選びません。

特に冬は、
・停電
・寒波
・復旧遅れ

が重なりやすい。

結論:

家庭でできる燃料備蓄には、 「寒さを防ぐ燃料」を必ず含める。

灯油は、その条件を満たす
最も現実的な選択肢の一つです。

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