【防災士が解説】防災×少雨|九州北部で続く深刻な水不足と林野火災リスクへの備え

福岡県をはじめとする九州北部地方で、平年の3割以下という深刻な少雨状態が続いています。
気象台は山口県を含む九州北部地方に「少雨に関する気象情報」を発表し、火の取り扱い水の管理への注意を呼びかけました。

これは単なる「雨が少ない年」ではなく、生活と防災に直結するリスクが高まっている状況です。


■① 九州北部で何が起きているのか

気象台によると、九州北部では2025年10月中旬以降、低気圧の影響を受けにくい状態が続き、降水量が著しく少なくなっています。

主な地点の降水量(2025年10月16日〜2026年1月21日)は以下の通りです。

  • 福岡:124.0mm(平年比49%)
  • 飯塚:95.0mm(37%)
  • 下関:78.0mm(32%)
  • 山口:106.5mm(43%)
  • 萩:132.0mm(45%)

一部地域では、平年の3割以下という異常な少雨となっています。


■② 少雨がもたらす本当の危険

少雨の影響は、雨が降らないだけでは終わりません。

  • 土壌や山林の極度な乾燥
  • 農作物への影響
  • 生活用水・農業用水の管理難
  • 林野火災の発生・拡大リスク増大

特に乾燥と風が重なると、小さな火種が一気に大規模火災へ発展します。


■③ 過去の教訓|少雨と林野火災はセットで起きる

気象台も指摘している通り、記録的な少雨となった2025年には、冬から春にかけて全国で林野火災が多発しました。

被災地対応の現場でも、
「雨が降らない年ほど、火災は人の不注意から始まる」
というケースを何度も見てきました。

林野火災の多くは、自然発火ではなく、

  • たき火
  • 野焼き
  • タバコの不始末
  • 消火不十分

といった人為的要因です。


■④ 今すぐ見直すべき「火の取り扱い」

少雨が続く時期は、普段許されている行動も危険行為になります。

  • 乾燥・強風時は屋外で火を使わない
  • やむを得ず使う場合も、完全消火を確認
  • 火の粉が残らないよう水を十分使用
  • 自治体の林野火災注意報・警報を必ず確認

「これくらい大丈夫」は、通用しません。


■⑤ 水の管理も“防災行動”の一つ

少雨は火災だけでなく、水の使い方にも影響します。

  • 農作物への水管理
  • 貯水量の確認
  • 無駄な使用を控える意識

水不足は、災害発生時の消火活動や生活維持にも直結します。


■⑥ 少雨時こそ“情報を見るだけで終わらせない”

少雨に関する気象情報は、
「知って終わり」では意味がありません。

  • 火を使う予定を見直す
  • 家族や地域に共有する
  • 行動レベルを一段引き上げる

この判断の切り替えこそが、防災です。


■⑦ 防災士として伝えたい結論

今回の九州北部の少雨は、
災害の前兆として受け止めるべき状況です。

雨が少ない年は、
火災が起きやすく、
被害が広がりやすい。

だからこそ、

  • 火を使わない
  • 水を大切にする
  • 警報・注意報を軽視しない

この3つを徹底することが、
地域と命を守る確実な防災行動になります。

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