【防災士が解説】防災×巨大地震周期|南海トラフ・千島海溝の備えは「今」始める

日本各地でM5クラスの地震が相次いでいます。

「尋常でないのでは?」
「巨大地震の前触れ?」

そんな不安の声も増えています。

結論から言えば、
中小規模地震が直ちに巨大地震を意味するわけではありません。

しかし――
“周期が近づいている巨大地震”が存在するのは事実です。

今回は、南海トラフ・千島海溝を中心に、
今何を考え、どう備えるべきかを整理します。


■① 日本は「巨大地震の周期」に入っている

日本には、100~150年周期で繰り返す巨大地震帯があります。

代表例が

・南海トラフ巨大地震
・千島海溝(根室沖)巨大地震

南海大地震は1946年が最後。
すでに約80年が経過しています。

日本政府は、
南海トラフ巨大地震が発生した場合、

最大約29万8000人の死者

と想定しています。

これは“確率の問題”ではなく、
“時間の問題”に近い領域です。


■② 中小地震は「前兆」か?

M5クラスの地震は世界で年間2000件以上発生します。

頻度そのものは異常ではありません。

しかし専門家はこう指摘します。

・応力が一部解放される可能性
・逆に断層が崩れやすくなる可能性

つまり、
「安全の証明」にはならない。

私は被災地派遣で学びました。

大災害は、
“静かに近づく”ことが多い。

前触れに気づくことより、
常に備えているかどうかの方が重要です。


■③ 千島海溝(北海道沖)は30年以内90%

日本政府の地震調査委員会は

根室沖でM7.8~8.5級地震
30年以内発生確率 約90%

と評価を引き上げました。

これは極めて高い数字です。

津波を伴う巨大地震が
数千年周期で繰り返されてきた地域。

「起きるかどうか」ではなく、
「いつ起きるか」。

この認識が必要です。


■④ 高層ビル・長周期地震動への警戒

南海トラフ地震は、
朝鮮半島から約500km。

遠地でも影響は出ます。

2011年東日本大震災では、
長周期地震動により
遠方の高層ビルも大きく揺れました。

私が東日本大震災後に現場で感じたのは、

“見えない揺れが人の恐怖を増幅させる”

ということ。

倒壊だけが災害ではありません。
心理的混乱も被害です。


■⑤ 迷ったらこの判断

巨大地震への備えは
「いつか」では遅い。

迷ったら、これだけでいい。

・水3日分(1人1日3L)
・簡易トイレ
・モバイル電源
・家族との連絡方法確認

やりすぎる必要はありません。

やらなくていい防災もあります。

最低限を、確実に。


■⑥ やらなくていいこと

・毎日の地震速報に振り回される
・SNSの不安投稿を拡散する
・過剰な備蓄で生活を圧迫する

防災は
“不安の増幅”ではなく
“不安の減災”です。


■⑦ 今日できる最小行動

今日できることは一つ。

「自宅の避難動線を確認する」

・寝室から玄関まで安全か
・家具は固定されているか
・津波区域なら避難方向を知っているか

これだけで生存率は変わります。


■まとめ

日本は巨大地震周期に入っています。

しかし、
恐れるだけでは何も変わりません。

備えは
・冷静に
・最低限を
・継続的に

これが最も壊れにくい防災です。

動ける今、
一歩だけ進めておきましょう。


■出典
聯合ニュース(2026年2月4日配信)
https://www.yna.co.kr/

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