大規模災害が起きた瞬間、
「あるものだけでどう生き延びるか」 という状況に変わります。
被災地で活動してきた中で痛感したのは、
“想像していない物”ほど災害後に入手できない という事実です。
今回は、特に見落とされがちな品目に焦点を当ててお伝えします。
■① 生理用品・衛生用品は本当に届かない
災害後は必ず不足し、支援が遅れます。
- 生理用品
- ウェットティッシュ
- ボディシート
- 水なしシャンプー
- マスク
特に女性や子どもは深刻なストレスを抱えます。
避難所でもプライバシーの問題から声を上げづらく、
「ほしいと言いづらい」という状況が続きます。
東日本大震災の現場でも、能登半島地震でも、
衛生用品の不足は繰り返し起きました。
■② 乳児用品は家庭が完全に自力で備えるしかない
赤ちゃんがいる家庭は、災害後に最も困ります。
- 紙おむつ
- おしりふき
- ミルク
- 哺乳瓶
- 離乳食
- おくるみ・防寒具
これらは 避難所や支援物資で必ず不足 します。
赤ちゃんの体調変化は早く、替えがないと命に関わります。
■③ 冬用の靴・替えの靴下が致命的になる
雪や雨で靴が濡れたまま避難生活を続けると、
足先の冷え → 血流低下 → 低体温症
につながります。
消防職員として避難所で支援した際も、
“足の冷え”で動けなくなる高齢者が相次ぎました。
靴下は災害後に真っ先に売り切れます。
■④ メガネ・コンタクト用品は見落とされがち
倒壊・落下物でメガネが壊れるケースが多く、
「見えないまま避難生活」が現実に起きます。
- 予備のメガネ
- 使い捨てコンタクト
- 洗浄液
これらは災害後には本当に手に入りません。
目が不自由だと行動力が極端に下がり、命に関わります。
■⑤ 常備薬は災害後に“絶対に買えない”
持病の薬は最優先で備える必要があります。
- 血圧の薬
- 糖尿病の薬
- ぜんそく薬
- アレルギー薬
- 胃腸薬
被災者の薬不足は、避難所で最も多い相談の1つ。
薬局も病院も閉まり、数日分の薬が命を左右します。
■⑥ 乾電池はどの地域でも“完全に消える”
被災地では、電池という電力資源がどれほど重要か痛感します。
- 懐中電灯
- ラジオ
- ランタン
- 電池式の暖房器具
店は開いていても、乾電池は棚から一瞬で消えます。
特に 単一・単二電池は即完売 です。
■⑦ 水を運ぶための“ポリタンク”が必須なのに買えない
断水が長期化する地域では、給水車から水を運ぶ必要があります。
しかし災害後は:
- ポリタンクがどこにも売っていない
- 折りたたみ式タンクも売り切れ
- 配送が止まり入手不能
飲料水が確保できても、家まで持ち帰れない…
という状況に多くの人が陥ります。
■⑧ 「災害後に買えばいい」は全項目で破綻する
必要品はすべての家庭が同時に必要とするため、
被災後は競争ではなく“奪い合い”になります。
つまり、必要になってから手に入ることはありません。
■まとめ|“あって当たり前の物ほど災害後には買えない”
日常では簡単に手に入る物ほど、
災害後には最も入手困難になります。
特に:
- 生理用品
- 乳児用品
- 薬
- 靴下・防寒具
- 電池
- ポリタンク
これらは 命に直結する必需品 です。
結論:
備蓄は「後で買う」ではなく「今の自分を守る行動」。
防災士として現場で見てきた経験から、強くそうお伝えします。

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