【防災士が解説】防災×換気|「閉め切る安心」が命を奪う瞬間

災害時、
人は無意識に「閉める」行動を取ります。

寒いから窓を閉める
不安だから外気を遮断する
煙やにおいが怖いから締め切る

しかしこの判断が、
命を脅かす場面があることは
あまり知られていません。


■① 災害時、換気は真っ先に止まる

地震や豪雨、停電が起きると、

・暖房効率を優先して換気を止める
・窓を開ける余裕がなくなる
・「今は危険だから」と空気を遮断する

結果として、
室内の空気は急速に悪化します。


■② 換気不足が招く見えないリスク

換気が止まると、

・二酸化炭素濃度の上昇
・ウイルス・細菌の滞留
・湿気と乾燥の偏り
・体調不良や判断力低下

が同時に起こります。

特に高齢者や子どもは、
影響を強く受けます。


■③ 避難所で起きた「空気の事故」

過去の災害では、

・人が密集した体育館
・換気が不十分な仮設施設
・寒さ対策で締め切られた室内

で、体調不良者が続出しました。

感染症だけでなく、
頭痛・めまい・倦怠感といった
症状も多く報告されています。


■④ 在宅避難でも同じ危険がある

在宅避難は安全に見えますが、

・石油ストーブ
・カセットコンロ
・発電機

を使う環境では、
一酸化炭素中毒のリスクも高まります。

「寒いから換気しない」
この判断は非常に危険です。


■⑤ 換気=窓全開ではない

換気というと、
「寒くなる」「大変」という
イメージがあります。

しかし、

・10分に1回、数分開ける
・対角線上に少し開ける
・人が多い時間帯だけ意識する

これだけでも、
空気環境は大きく改善します。


■⑥ 自律型避難に必要な“空気判断”

換気のタイミングは、
誰かが指示してくれるものではありません。

・眠くなる
・頭が重い
・空気がこもる

この変化に気づき、
自ら行動できるか。

これが自律型避難の力です。


■⑦ 換気は命を守る“行動の連鎖”

一人が窓を開けることで、

・周囲が気づく
・空気が変わる
・体調悪化を防ぐ

小さな行動が、
集団全体を守る結果につながります。


■⑧ 防災訓練で教えられていない盲点

防災訓練では、

・避難経路
・消火
・安否確認

は学びますが、
「換気の判断」はほとんど触れられません。

しかし現場では、
極めて重要な要素です。


■まとめ|空気に気づける人が場を守る

防災は、
物資や情報だけではありません。

空気の変化に気づき、
自ら動くこと。

それが、
災害関連死を減らす力になります。

換気は、
静かで確実な防災行動です。

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