【防災士が解説】防災×教育現場|校長まで壊れていく国で、本当に備えるべきもの

災害の話ではありません。
でもこれは、明確に「防災の話」です。

教員の精神疾患による休職が7000人を超え、
ついには校長自身が壊れていく。

この構造は、
被災地で何度も見てきた光景と、
驚くほどよく似ています。


■① 「強い人」が一番、孤立しやすい構造

日本の教育現場では、
校長に「強さ」が求められます。

・強いリーダーシップ
・決断力
・弱音を吐かない姿勢

でも被災地でも同じでした。

強く見える人ほど、相談できず、壊れていく。


■② 教育現場は「慢性的な災害対応状態」

教育現場では毎日、

・人手不足
・保護者対応
・部活動
・不登校
・貧困家庭への対応

が同時進行します。

これは一時的な非常事態ではなく、
災害が終わらない状態です。


■③ 校長が壊れると、現場は一気に崩れる

被災地でも、
責任者が限界を迎えた瞬間、

・判断が止まる
・空気が悪化する
・現場全体が不安定になる

校長も同じです。

校長が孤立すれば、
学校全体が揺らぎます。


■④ 英国が「教員を先に守る」理由

英国では明確に、

「児童生徒より先に、教職員のメンタルヘルスを守る」

と政策で示しています。

これは冷たい考えではありません。

・教員が壊れない
・休職・離職が減る
・結果として子どもが守られる

という、防災として極めて合理的な判断です。


■⑤ 日本は「自己犠牲」を前提にしすぎている

日本では今も、

・聖職
・使命感
・我慢

が美徳として残っています。

でも被災地では、
この考え方が一番人を壊しました。


■⑥ SOSを出せない組織は、必ず破綻する

災害対応でも、教育現場でも、

・助けを求められない
・弱音を吐けない
・相談が評価を下げる

こうした組織は、
必ず限界を迎えます。

SOSを出せることは、
甘さではなく耐災害力です。


■⑦ 校長を守ることは、学校を守ること

校長が守られると、

・教員が守られる
・子どもが守られる
・地域が安定する

これは防災の基本構造です。

要石が壊れれば、
全体が崩れます。


■⑧ 教育現場にも「心の避難計画」が必要

被災地では今、

・休む仕組み
・相談の動線
・役割分担

を事前に設計しないと、
人が壊れると分かっています。

教育現場も同じです。


■⑨ 防災の本質は「人が壊れない設計」

防災とは、

・地震対策
・避難訓練

だけではありません。

人が壊れない構造を作ること。

教育現場のメンタルヘルス支援は、
立派な防災です。


校長まで壊れていく国でいいはずがありません。

「もっと頑張れ」ではなく、
「壊れない仕組みを作る」。

それが、
これからの防災であり、
これからの教育に必要な備えです。

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