春は新年度の始まりとともに、防災会議や説明会が多く開かれる季節です。本来、不安を減らすための場であるはずが、逆に「よく分からなかった」「不安が増えた」という声が少なくありません。防災×春は、防災会議が不安を生む構造を理解することから始まります。
■① 情報量が多すぎて整理できない
防災会議では、想定災害、避難情報、役割分担などが一気に説明されます。聞いた瞬間は理解したつもりでも、頭の中で整理できず不安だけが残ります。
■② 自分ごとに落とし込めていない
「地域全体」「全住民向け」の説明が中心になり、自分や家族がどう動くかが見えません。行動が想像できないことが、不安の正体になります。
■③ 専門用語が多く理解が追いつかない
警戒レベル、避難情報、ハザード用語など、聞き慣れない言葉が続くと理解が止まります。分からないまま話が進むことで、不安だけが積み上がります。
■④ 質問しづらい空気がある
新年度・新生活の場では、「こんなこと聞いていいのか」という遠慮が生まれます。疑問が解消されないまま終わることが、不安を固定化します。
■⑤ 「最悪の想定」だけが強調される
被害想定や過去の事例は重要ですが、対処や回復の話が少ないと、恐怖だけが印象に残ります。不安はコントロール不能感から生まれます。
■⑥ 役割を与えられると重荷になる
防災会議で役割を割り当てられることで、「自分にできるのか」という不安が生まれます。準備や支援が見えないままの役割は、心理的負担になります。
■⑦ 会議後のフォローがない
一度きりの説明で終わると、内容はすぐに曖昧になります。確認手段がないことが、不安を長引かせます。
■⑧ 防災会議は「不安を減らす設計」が必要
行動を一つ決める、確認先を明確にする、相談できる人を示す。これがない会議は、不安を残します。
■まとめ|防災会議は不安を消す場であるべき
防災会議で残るべきなのは恐怖ではなく、「次に何をすればいいか」です。不安が残るのは、行動が見えないからです。
結論:
防災×春では、防災会議は「不安を与える場」ではなく「行動を一つ決める場」に変える必要があります。
防災士として現場を見てきましたが、不安が少ない人ほど具体的な行動を一つ決めていました。春の防災は、会議の後に「何ができるようになったか」で評価することが重要です。

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