新しい家に住み始めると、間取りや設備に意識が向きがちです。しかし被災現場で最も問題になるのは、避難経路と避難所が生活に組み込まれていないことです。防災×春は、新居に慣れる前に“逃げる設計”を完成させる必要があります。
■① 新居は「日常動線」しか把握していない
通勤・通学・買い物の動線はすぐ覚えても、非常時の動線は想定されていません。結果として、逃げる方向が決まらず初動が止まります。
■② 避難所は「場所」だけ知っていても足りない
避難所の位置を知っていても、入口・開設条件・収容範囲を知らないと迷います。春は事前確認が後回しになりがちです。
■③ 夜間・雨天を想定していない
昼間の下見だけでは不十分です。夜や雨で見え方・歩きやすさが変わると、想定していた経路が使えなくなります。
■④ 高低差と水の流れを読めていない
新しい家の周辺は、どこに水が集まるか分かりません。平坦に見えても、豪雨で危険になる経路は少なくありません。
■⑤ 家族で経路を共有していない
一人だけが知っていても意味がありません。集合場所・分岐点・代替ルートを家族で共有していないと、合流できなくなります。
■⑥ 「最短ルート」が最安全とは限らない
近道は狭い・暗い・水が溜まりやすいことがあります。新居では、安全優先のルート選定が必要です。
■⑦ 近隣情報がないと判断が遅れる
どの道が危険になるか、どこが早く閉鎖されるか。地域の暗黙知がない新生活では、判断が遅れがちになります。
■⑧ 新居こそ避難の練習が効果的
家具配置が固まる前に、実際に歩いて確認することで問題点が見えます。春は避難経路を作り直す最適期です。
■まとめ|新しい家は「逃げ方」を先に決める
住み心地が良くても、逃げられなければ安全とは言えません。新居は避難設計から完成します。
結論:
防災×春では、新しい家で「避難経路と避難所を生活に組み込む」ことが命を守ります。
防災士として現場を見てきましたが、事前に経路を体で覚えていた人ほど迷わず動けていました。新生活の最初に、逃げ方を決めることが最短の防災です。

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