春は人の心に余裕が生まれ、「誰かを助けなければ」「様子を見に行こう」という行動を取りやすい季節です。しかし災害現場では、その善意が二次被害につながるケースも少なくありません。防災士の視点から、春に特に意識したい“助ける前の判断”について解説します。
■① 春は行動力が前に出やすい
気候が穏やかで体も動きやすく、危険を軽く見積もってしまいがちです。行動のハードルが下がる分、慎重さが不足します。
■② 助けに行く人が被災者になる現実
現場では、救助に向かった人自身が転倒・流失・孤立するケースが繰り返し起きています。
■③ 「行けば何とかなる」は危険
装備・情報・退路が無い状態での行動は、状況を悪化させる可能性が高くなります。
■④ 自分の安全確保が最優先
自分が無事でいなければ、助け続けることはできません。これは冷たさではなく、原則です。
■⑤ 助け方は一つではない
直接行かなくても、通報・情報共有・声かけ・道の確保など、支援の形は複数あります。
■⑥ 現場判断より連携を優先する
個人の判断より、周囲や専門機関との連携が結果的に多くの命を守ります。
■⑦ 家族・地域で役割を決めておく
誰が助けに行くのか、誰が情報を伝えるのか。事前に決めておくだけで無謀な行動は減ります。
■⑧ 春は「助け方」を整理する時期
余裕のある春は、助ける気持ちを安全な行動に変える準備ができます。
■まとめ|善意は安全とセットで
助けたい気持ちは尊いものです。しかし安全を欠いた善意は、被害を増やしてしまいます。
結論:
春の防災では、「助けに行く前に自分の安全を確保する」という原則を理解し、無理のない支援行動を選ぶことが重要です。
防災士として現場を見てきた経験から、冷静に一歩引いて行動できた人ほど、結果的に多くの人を支え続けられていると強く感じています。

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