春は大きな災害が少ない印象を持たれがちですが、その分「想定外」という言葉が生まれやすい季節でもあります。経験が少ない時期ほど、備えの質が結果を左右します。防災士の視点から、春に意識したい“想定外を減らす”考え方を解説します。
■① 春は災害経験が記憶に残りにくい
直近に大きな災害がないと、危険を具体的に想像しにくくなります。経験不足が判断の遅れにつながります。
■② 「想定外」は準備不足の別名
本当に想定外な災害は少なく、多くは想定していなかっただけです。想定の幅を広げることで対応力は上がります。
■③ 一つのシナリオに依存しない
地震だけ、豪雨だけと決めつけると、別の災害に対応できません。複合災害を前提に考えることが重要です。
■④ 普段と違う状況を意識する
夜間、雨天、外出先、体調不良時など、条件が変わるだけで行動は大きく制限されます。平常前提は危険です。
■⑤ 「使えない備え」を減らす
持っているだけで使い方を知らない物は、想定外を生みます。実際に使えるかどうかが重要です。
■⑥ 行動を一つ決めておくだけで変わる
全てを決める必要はありません。「この状況ならこうする」を一つ決めるだけでも迷いは減ります。
■⑦ 想定は家族ごとに違っていい
家族構成、住環境、生活リズムによって想定は変わります。他人の想定をそのまま当てはめないことが大切です。
■⑧ 春は想定を増やす練習期間
気候が穏やかな春は、想定を増やし試す余裕があります。失敗できる時期に考えておくことが重要です。
■まとめ|想定を増やすほど不安は減る
想定外をゼロにすることはできませんが、減らすことはできます。考えた分だけ、行動は早くなります。
結論:
春の防災では、「想定外」を減らすために複数の状況を想像し、行動の引き出しを増やしておくことが重要です。
防災士として現場を見てきた経験から、事前に複数の想定を持っていた人ほど、災害時にも柔軟に対応できていると強く感じています。

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