春は穏やかな天候が続き、「今回は大丈夫だろう」と考えやすい季節です。この心理こそが、災害時に多くの逃げ遅れを生む原因になります。防災士の視点から、春に特に働きやすい正常性バイアスと、その対処法を解説します。
■① 正常性バイアスは誰にでも起きる
正常性バイアスは、特別な人だけが陥るものではありません。危険な情報を無意識に過小評価する、人間の自然な反応です。
■② 春は「安心材料」が多すぎる
天気が良い、周囲が普段通り動いている、被害が見えない。これらが重なると、危険を認めにくくなります。
■③ 経験がある人ほど引っかかる
過去に大丈夫だった経験は、「今回も大丈夫」という思い込みを強めます。経験が逆に判断を鈍らせることがあります。
■④ 正常性バイアスは初動を止める
最初の数分で「様子を見る」と決めてしまうと、その後の判断も遅れます。初動停止が最大のリスクです。
■⑤ 情報が多いほど判断が遅れる
情報を集め続ける行為は、一見冷静に見えますが、実際には行動を先延ばしにしている場合があります。
■⑥ 打ち破る鍵は「事前決定」
災害時に考えないために、平時に決めておくことが重要です。条件付き行動ルールが効果的です。
■⑦ 一人より複数で確認する
家族や同僚と「危険かもしれない」と声に出すことで、正常性バイアスは弱まります。言語化が有効です。
■⑧ 春は心理対策を整える時期
春は心に余裕がある分、心理的な落とし穴を学ぶのに適しています。知っているだけで行動は変わります。
■まとめ|逃げ遅れの原因は心理にある
多くの逃げ遅れは、情報不足ではなく心理が原因です。自分も例外ではないと知ることが重要です。
結論:
春の防災では、正常性バイアスの存在を理解し、事前に決めた行動基準で迷わず動くことが重要です。
防災士として現場を見てきた経験から、心理的な落とし穴を知っていた人ほど、災害時に早く行動できていると強く感じています。

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