春は年度が切り替わり、ニュースや話題も新しいものへと移っていきます。その一方で、過去の災害の記憶が急速に薄れていく季節でもあります。防災士の視点から、春に起きやすい「災害の記憶風化」がもたらすリスクを解説します。
■① 春は災害の話題が減りやすい
冬の大雪や夏の豪雨と比べ、春は災害報道が少なくなります。情報量の減少が、警戒心の低下につながります。
■② 記憶が薄れると判断基準も消える
過去の被害や教訓を忘れると、「どこで」「いつ」「何が危険か」という判断軸がなくなります。
■③ 経験者ほど油断しやすい
実際に被災した経験がある人ほど、「もう分かっている」という思い込みが生まれ、備えの更新を怠りがちです。
■④ 新生活は過去を切り離しやすい
引っ越しや転勤、新年度の忙しさの中で、過去の災害経験が生活から切り離されていきます。
■⑤ 記憶が消えると避難が遅れる
過去の被害イメージが薄いと、危険を現実として捉えにくくなり、避難判断が後回しになります。
■⑥ 写真・体験談は有効な防災ツール
記憶を呼び起こすには、具体的な映像や体験談が有効です。数字より感覚が行動を変えます。
■⑦ 家族で「過去の災害」を話す
家庭内で過去の災害について話すだけでも、防災意識は維持されます。特別な訓練は不要です。
■⑧ 春は記憶をつなぎ直す季節
新しい生活が始まる春だからこそ、過去の教訓を今の生活に結び直すことが重要です。
■まとめ|忘れた頃に災害は来る
災害は、人の記憶が薄れた頃に起きることが多いと言われます。思い出す行動が命を守ります。
結論:
春の防災では、過去の災害の記憶を意識的に振り返り、今の生活に当てはめ直すことが重要です。
防災士として現場を見てきた経験から、過去の教訓を日常会話に取り入れていた家庭ほど、災害時の判断が早く的確だったと強く感じています。

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