梅雨の防災でほとんど意識されないのが、時間感覚のズレです。被災現場では「まだいける」「あと少し」という感覚が積み重なり、結果として逃げ遅れにつながっていました。防災×梅雨は、時計より体感時間が狂う季節です。
■① 梅雨は時間がゆっくり感じられる
雨音と薄暗さが続くと、外の変化が乏しく感じられます。危険が進行していても、体感では時間が止まったように感じます。
■② 「もう少し」が連続する
小雨から本降りまで段階的に悪化するため、「あと10分」が何度も繰り返されます。この積み重ねが初動を奪います。
■③ 夜と昼の境目が曖昧になる
梅雨は日照が少なく、夕方の感覚が早く来ます。判断すべき時間帯を見誤りやすくなります。
■④ 待つ判断が合理的に見える
一時的な弱まりや小康状態があると、「今は待ち」が正解に見えます。結果として次の悪化に巻き込まれます。
■⑤ 雨音が緊急感を薄める
連続する雨音は、危険を“日常化”させます。警戒のピークが上がりにくくなります。
■⑥ 予定時刻が守れなくなる
交通の乱れや遅延が当たり前になり、行動の基準時刻が曖昧になります。判断の基準が失われます。
■⑦ 体感時間に頼ると遅れる
「まだ間に合う」という感覚は、梅雨では裏切られがちです。実時間は想像以上に進んでいます。
■⑧ 梅雨の防災は「時刻で決める」
雨量・水位・警戒情報に加え、「何時になったら動く」という時刻基準を持つことで、迷いが消えます。
■まとめ|梅雨の防災は時間を味方にすること
梅雨は、体感時間と実時間がズレる季節です。このズレが判断を遅らせます。
結論:
防災×梅雨では、「感覚」ではなく「時刻」で行動を決めることが命を守ります。
防災士として現場を見てきましたが、時間基準を持っていた人ほど迷わず動けていました。梅雨の防災は、雨対策だけでなく「いつ動くかを先に決める」ことまで含めて完成します。

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