日本の防災は、長い間ここで止まっていました。
まずは命を守る。
これは正しい。
でも、防災の本当の難しさは、その先にあります。
生き延びた“あと”、どう人間らしく生き続けるか。
ここに踏み込んで語れる防災は、まだ多くありません。
■① 日本の防災は「初動」に強い
日本は、
・避難訓練
・情報発信
・防災教育
が整っています。
初動で命を守る力は、世界的に見ても高い水準です。
■② しかし被災は「長期戦」になる
現場の真実はシンプルです。
被災は長期戦。
助かった後に待っているのは、
・片付け
・手続き
・避難生活
・生活再建
という、長い現実です。
■③ 時間が経つほど人は削られる
現場では、こうなります。
・3日目:疲れが出る
・1週間:心が削られる
・2週間:判断力が落ちる
・1か月:尊厳が壊れ始める
命は助かった。
でも、生活が壊れ始める。
この段階が最も厳しい局面です。
■④ 我慢できた人ほど壊れるという現実
長期戦では、特にこうなりやすいです。
・我慢できた人から壊れる
・遠慮した人ほど損をする
・声を上げない人ほど消耗する
美徳としての我慢は、長期戦では毒になります。
黙って耐え続けた人ほど、後から崩れます。
■⑤ 命の次に守るべきものがある
長期戦の防災で守るべきものは、
・清潔
・着替え
・睡眠
・居場所
・尊厳
・判断の余裕
です。
命に直結しない。
でも、確実に生活を壊します。
■⑥ 行政支援は「命」優先にならざるを得ない
支援は必ず来ます。
ただし優先順位は、
・命を守る
・最低限を確保する
になります。
長期戦で必要な細部までは、届きにくいのが現実です。
■⑦ この視点は「人間らしく生き続ける防災」
ここで必要なのは、
・助かる/助からない
ではなく
・壊れる/壊れない
という視点です。
命が助かったのに、人生が壊れる。
この悲劇を防ぐ防災が「次の段階」です。
■⑧ 防災は次の段階へ進む必要がある
防災のゴールは、
・生存
だけではありません。
・生存の継続
・生活の継続
・尊厳の継続
まで含めて、防災です。
■まとめ|防災の次の段階は「助かった後」を守る
防災の核心は、初動だけではありません。
長期戦をどう生きるかにあります。
結論:
防災の観点では、「まず命を守る」の先にある“長期戦の現実”まで含めて備えることが、防災の次の段階であり、人間らしく生き続けるための本質である。
防災士として現場を見てきた中で、
助かった後に崩れていく人を何度も見ました。
防災は、命を守るだけで終わりではありません。

コメント