【防災士が解説】防災×正月|三が日に急増する救急・消防事案と命を守る行動

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

元消防職員・防災士として、地方自治体の防災に携わり、被災地や災害現場を経験してきました。
このブログでは今年も、「命と生活を守る知識を、やさしく・現実的に伝える」ことを大切に続けていきます。

さて、三が日は毎年必ずと言っていいほど
救急・消防の出動が急増する時期です。


■① 三が日は火災が最も増える時期

被災地や現場で強く感じるのは、
「正月だからこそ油断が重なる」という現実です。

三が日は
・暖房器具の長時間使用
・料理の回数増加
・来客対応による注意力低下
が重なり、火災が多発します。

注意したいポイント
・ストーブやヒーターの周囲に物を置かない
・電気こたつのコードを踏まない、折り曲げない
・就寝前・外出前は必ず電源を切る
・コンロ周辺に可燃物を置かない
・揚げ物中は絶対にその場を離れない

帰省や外出時は
・コンセントを抜く
・ガス元栓を閉める
・暖房器具の電源確認
・室内のゴミを片付ける

現場で多かったのは、
「ちょっとだけ」「すぐ戻る」という油断からの火災でした。


■② 餅・団子による誤嚥・窒息が急増

三が日の救急事案で毎年必ず増えるのが、
餅による窒息事故です。

特に多いのは
・高齢者の餅詰まり
・子どもの気道閉塞
・飲酒後の誤飲

現場では、
「正月くらい大丈夫だと思った」
という声を何度も聞いてきました。

対策として
・餅は小さく切る
・よく噛む
・高齢者は水分と一緒に食べる
・子どもの周囲に小物やボタン電池を置かない
・食事中は姿勢を正す

詰まった場合は、
119番通報と同時に背部叩打・腹部突き上げ法が重要です。


■③ 飲酒後に急増する救急搬送

三が日は飲酒に関係する事故も急増します。

多かった事例
・転倒による骨折
・打撲
・嘔吐による窒息
・浴槽内での意識消失
・低体温、ヒートショック

特に現場で深刻だったのは、
飲酒後の入浴事故です。

対策
・飲酒後は入浴しない
・酔って眠る人は横向きに寝かせる
・服を脱ぎすぎない
・脱衣所や廊下の寒暖差に注意

冬の浴槽内事故は、毎年命に関わるケースが発生しています。


■④ 子どもの事故が増える正月

年末年始は、
大人が忙しくなり、子どもへの注意が薄れがちです。

実際に多かった事故
・熱い飲み物によるやけど
・暖房器具による接触事故
・キッチンでのケガ
・ベランダ転落
・ボタン電池誤飲

対策として
・熱い物をテーブルの端に置かない
・ストーブガードを設置
・キッチンに子どもを近づけない
・ベランダに踏み台になる物を置かない

「少し目を離した隙」が事故につながります。


■⑤ 帰省・初詣・買い物時の事故防止

三が日は人の動きが一気に増え、
交通事故や転倒事故が多発します。

注意点
・スマホ歩きをしない
・人混みで走らない
・無理な車線変更をしない
・夜間は高齢者の歩行に注意
・車はガソリンを余裕を持って

雪のある地域では、
スリップや立ち往生も毎年発生しています。


■⑥ 正月でも必要な災害・停電への備え

冬は
・地震
・大雪
・強風
が重なる季節です。

備えておきたいもの
・モバイルバッテリー
・ランタン
・乾電池
・カセットガス
・毛布、寝袋
・保存食と水

特に子どもや高齢者がいる家庭では、
体温管理が命を守ります。


■⑦ 現場で感じた「正月防災」の本質

被災地や災害対応の現場で感じたのは、
正月は「特別な日」だからこそ、事故が起きやすいという現実です。

・気が緩む
・判断が遅れる
・普段やらない行動を取る

だからこそ、
三が日は“少し慎重すぎる”くらいがちょうどいい。


■⑧ 迷ったらこの判断|今日は安全か

三が日に迷ったら、
「今日この行動は本当に安全か」
を一度立ち止まって考えてください。

正月は、やり直しのきく日常ではありません。


防災の知識は、
誰かの未来を守る力になります。

今年もこのブログでは、
専門用語ではなく
「家族がすぐ実践できる防災」を発信していきます。

本年もよろしくお願いいたします。
皆さまの一年が、安全で穏やかな日々になりますように。

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