災害現場に立つと、被害を分ける最大の要因が “情報の速さ” だと痛感します。
地震・津波・豪雨・土砂災害は、数分の差が命を守るかどうかを決めます。
しかし、派遣先の被災地では
「警報に気づかなかった」
「アプリの設定が間違っていた」
という理由で避難が遅れた方が少なくありません。
今回は、冬の災害にも強い 「気象警報アプリの正しい備え」 を解説します。
■① “通知の遅れ” が命に直結する理由
豪雨や地震は、
✔ 夜間
✔ 睡眠中
✔ 仕事中
に突然襲ってきます。
現場でも、
「気づいたときには玄関の外が川になっていた」
「津波警報に気づかず逃げ遅れた」
というケースを実際に見てきました。
そのため、スマホでの早期警報受信は必須です。
■② 必ず入れておきたいのは“公式系アプリ”
誤情報やデマを防ぐため、私は次の3つを推奨しています。
- 気象庁公式アプリ(警報・注意報・地震情報)
- 各自治体の防災アプリ(避難所情報・給水所・断水情報)
- NHKニュース防災(速報性が非常に高い)
特に地震・津波の情報は公式が最も速く正確です。
■③ 通知設定は「最大」にする
実際の避難所で多かったのが…
「アプリを入れていたのに通知が来なかった」
という声。
理由は通知設定の不備です。
必ず以下をONにします。
- プッシュ通知
- 緊急速報
- 位置情報(災害時のみ許可でもOK)
- サイレントモードでも鳴動する設定
寝室で気づける音量にしておくことも重要です。
■④ 冬の深夜は“通知から避難開始までが遅れがち”
冬の災害は、避難開始までに時間がかかります。
- 防寒具を探す
- 靴下を履く
- 子どもを起こす
- 高齢者の準備
私の派遣経験でも、冬は 3〜5分の遅れが致命的 になり得ます。
通知を受けたらすぐ動けるよう、夜間は服装と靴の位置も整えておきましょう。
■⑤ 位置情報は“普段の生活圏+家族の地域”も登録
豪雨や地震は、通勤中・外出先で起きることもあります。
アプリによっては複数地域を登録できます。
- 自宅
- 職場
- 学校
- 実家
- 家族の住んでいる地域
家族の安否確認がしやすくなります。
■⑥ デマを避けるための“情報源の優先順位”
災害時はSNSで誤情報が爆発的に広がります。
実際、能登半島地震でも
「津波が再び来る」
「建物が全部倒壊する」
などのデマが住民を混乱させました。
正しい順番はこれです。
- 気象庁・自治体
- 公共放送(NHK)
- 消防・警察
- SNSは最後に確認
この順番を守るだけでも判断力が変わります。
■⑦ アプリ+ラジオの組み合わせが最強
通信障害が起きると、アプリだけでは不十分です。
そのため私は、
“スマホアプリ+災害用ラジオ”
の2本立てを必ずすすめています。
- スマホ → 最速の速報
- ラジオ → 停電時の継続した情報
この組み合わせは東日本大震災でも非常に役立ちました。
■⑧ 家族で“通知を受けたらどう動くか”を共有
アプリを入れても、家族で動き方が統一されていないと混乱します。
共有すべきはこの3点。
- 通知が鳴ったら誰が誰を起こすか
- 避難先はどこか
- 離れたときの集合場所
特に高齢者や子どもがいる家庭では必須です。
■まとめ|“正しい情報を最速で受け取る準備”が命を守る
- 気象庁・自治体アプリは必ず導入
- 通知は最大設定
- 防災は季節で対策が変わる
- 冬の深夜は避難開始が遅れやすい
- デマは必ず公式情報で確認
- 家族で通知後の動線を決めておく
- ラジオと併用すれば通信障害にも強い
結論:
情報を受け取る準備は“避難の第一歩”。防災士として、最も優先すべき備えだと被災地で痛感しています。

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