災害用の備えを考える中で、
「ウエットティッシュはあるけど、冷たいままでいいのか?」
と疑問に感じたことはないでしょうか。
結論から言うと、
災害時、とくに冬季や高齢者・子どもがいる環境では、ウエットティッシュの保温は“あると助かる備え”です。
必須ではないが、生活の質を大きく左右する。
それが保温器の位置づけです。
■① 冬の災害で最も多い不満は「冷たさ」
厳冬期の災害現場や避難所で、
実際に多く聞かれた声があります。
・体を拭くのがつらい
・冷たくて使う気になれない
・結局、清潔をあきらめた
ウエットティッシュ自体はあっても、
冷たさが原因で使われなくなるケースは少なくありません。
■② ウエットティッシュは「清潔」と「尊厳」を守る
災害時に体を拭けるかどうかは、
単なる快適性の問題ではありません。
・かゆみ
・不快感
・ストレス
・睡眠の質
これらはすべて、
清潔が保てないことから悪化します。
温かいウエットティッシュは、
体だけでなく心の負担を軽減します。
■③ 防災士から見た実際に多かった失敗
多かった失敗は、
「ウエットティッシュは大量にあるが、誰も使わない」状態。
理由は明確でした。
・冷たすぎる
・高齢者が嫌がる
・子どもが泣く
結果として、
清潔ケアが後回しになり、
体調不良やストレス増大につながるケースがありました。
■④ 行政側が言いにくい本音
行政備蓄では、
・量
・保存性
・コスト
が優先されます。
そのため、
「温かく使えるかどうか」までは
十分にカバーできていないのが現実です。
つまり、
生活の快適さは各家庭の備えに委ねられているということです。
■⑤ 保温器はどんな人に向いている?
特に有効なのは、次の家庭です。
・冬季の災害リスクが高い地域
・高齢者がいる
・乳幼児がいる
・在宅避難を想定している
これらに当てはまる場合、
保温できる環境は大きな安心材料になります。
■⑥ 電源がない場合の代替策
専用の保温器がなくても、
次の方法で代替できます。
・毛布やタオルで包む
・体温で温める
・使い捨てカイロを近くに置く
「必ず専用品が必要」という考えに縛られないことも、
防災では重要です。
■⑦ 自律型避難と「快適性」の関係
自律型避難とは、
命を守るだけでなく、
生活を壊さない避難を目指す考え方です。
・体を拭ける
・寒さを減らせる
・ストレスを下げられる
こうした積み重ねが、
避難生活を長期で耐えられるかどうかを左右します。
■⑧ 防災的な結論:必須ではないが「価値は高い」
ウエットティッシュ保温器は、
懐中電灯や水のような必需品ではありません。
しかし、
・冬の不快感を大きく減らす
・清潔維持を継続しやすくする
・弱者への配慮になる
という点で、
費用対効果の高い防災アイテムと言えます。
■まとめ|保温は「命」ではなく「生活」を守る備え
ウエットティッシュは、
災害時の清潔維持に欠かせません。
結論:
保温器は必須ではないが、あれば避難生活の質が大きく上がる
防災士として現場を見てきた経験から言えるのは、
「少しの快適さ」が、
避難生活を続ける力になるという事実です。
命を守ったその先まで考える。
それが、これからの防災です。

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