【防災士が解説】防災×災害デマ対策|SNS時代に命を守るための「情報の備え」

消防職員として経験したことをお伝えします!

大規模災害が発生したとき、
人々の行動を大きく左右するのは「情報」です。

しかし近年、その情報が
命を守るどころか、命を危険にさらす存在になるケースが急増しています。

首都直下地震の被害想定が12年ぶりに見直される中で、
災害時のデマ対策への言及が大幅に増えました。
これは、防災の現場が「情報災害」を現実の脅威として捉え始めた証拠です。


■① なぜ災害時のデマはここまで危険なのか

災害時のデマは、単なる誤情報ではありません。

・救助要請の混乱
・避難行動の誤誘導
・不安とパニックの拡大

これらはすべて、実際の人命被害につながる行為です。

情報が一瞬で拡散するSNS時代では、
「間違いだった」と気づいた時には、すでに手遅れになることもあります。


■② 能登半島地震で明らかになった現実

2024年の能登半島地震では、
SNS上で虚偽の救助要請が相次ぎました。

・実在しない被災者
・場所が特定できない要請
・意図的な虚偽投稿

これにより、
本当に助けを必要とする人への救助が遅れる事態が発生しました。


■③ 警察が本気で動き始めた理由

警察庁は、
救助活動や社会秩序に重大な影響を与える違法情報について、

・SNS事業者と連携
・優先削除の枠組み整備
・捜査態勢の強化

を進めています。

実際に、
能登地震時の虚偽救助投稿者が
偽計業務妨害容疑で逮捕されています。

「デマは許されない行為」という認識が、
明確に示された形です。


■④ デマは「作る側」だけの問題ではない

災害デマの拡散には、
意図せず加担してしまう人が多数います。

・善意のつもりで共有
・不安からの拡散
・確認せずにリポスト

防災の観点では、
拡散した時点で加害者になり得るという意識が不可欠です。


■⑤ 警視庁が進める「打ち消す発信」

警視庁は、
約100万人のフォロワーを持つ災害対策課のXアカウントなどを活用し、

・虚偽情報の否定
・正確な事実の発信
・注意喚起

を迅速に行う体制を整えています。

これは、
「デマを消す」だけでなく
正しい情報で上書きする防災です。


■⑥ 防災士から見た実際に多かった失敗

現場で多かったのは、
「情報を信じすぎて動けなくなった」ケースです。

・デマを信じて避難をためらう
・誤情報で不要な移動をする
・公式発表を確認しない

情報過多が、判断力を奪っていました。


■⑦ 行政が言いにくい本音

正直に言えば、
行政はすべてのデマを即座に否定できません。

だからこそ重要なのが、
住民一人ひとりの情報リテラシーです。

・一次情報を確認する
・公的機関の発信を優先する
・不確かな情報は拡散しない

これは「自分を守る行動」でもあります。


■⑧ 情報面でも求められる「自律型避難」

自律型避難とは、
行動だけでなく「判断」も自分で行うことです。

・何を信じるか
・何を信じないか
・何を共有しないか

災害時、
情報の自律性が命を左右します。


■まとめ|災害時に拡散していい情報は一つだけ

SNSは、正しく使えば命を救います。
しかし誤って使えば、命を奪います。

結論:
災害時に拡散していいのは「確かな公式情報」だけ

防災士として現場を見てきた経験から断言します。
「デマに踊らなかった人ほど、冷静に生き延びていた」。

防災とは、
物資や行動だけでなく、
情報との向き合い方そのものなのです。

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