災害時は、正しい行動を選べるかどうかが生死を分けます。
しかしその鍵を握るのは どの情報を信じ、どう判断するか です。
SNSが発達した今、デマ・憶測・誤情報が一瞬で広がるため、
防災士として「災害時の情報リテラシー」を必ず身につけてほしいと考えています。
■① 情報源は“3つだけ”に絞る
災害時は、情報源を増やすほど混乱します。
信頼できるのはこの3つです。
- 気象庁公式(地震・津波・気象)
- 自治体の防災情報(避難情報はここが最優先)
- 報道機関(一次情報を基にする)
逆にSNS・まとめサイト・個人投稿を主情報源にするのは極めて危険。
被災地支援で何度も感じましたが、
助かった人は情報源が少なく・正確でした。
■② SNSは“参考”であり“判断材料ではない”
SNSは現場写真や地元の声など有益さもありますが、
以下の危険性も同時にあります。
- デマが数分で拡散する
- 昔の災害写真が再投稿される
- 「らしい」「っぽい」が事実のように広がる
- 誤訳・AI生成画像が混ざる
能登半島地震でもデマが急速に広がり、
避難判断を誤ったケースを複数見てきました。
SNSは「現場の雰囲気を知るための補助」と割り切る必要があります。
■③ 自治体の“避難情報”だけは絶対に従う
避難判断で最優先すべきは自治体の発表です。
- 警戒レベル3 → 高齢者は避難
- 警戒レベル4 → 全員避難
- 警戒レベル5 → 災害発生(命を守る最善の行動)
過去の災害では、
“自分は大丈夫だろう” と行動を遅らせた人ほど被害に遭っています。
防災士として断言します:
迷ったら必ず逃げる。行動の方が先です。
■④ テレビのテロップは“命に関わる情報だけ流れる”
テレビ報道のテロップは厳密に基準があり、
緊急度の高い情報しか扱われません。
例えば:
- 緊急地震速報
- 津波警報・大津波警報
- 特別警報
- 避難指示(自治体)
- 危険な河川の氾濫情報
このラインナップに出る情報は「命に関わる」ものです。
■⑤ 情報の“出どころ”がわからないものは信用しない
災害時の典型的なデマは、
- 誰が言っているのかわからない
- 情報源が書かれていない
- 証拠の提示がない
- 「友だちが言ってた」「知り合いが消防に…」など曖昧
こうした情報は9割が誤りです。
特に「自治体が〇〇と言っている」系のSNS投稿は要注意。
公式サイトで必ず照合してください。
■⑥ 速報は“とりあえずの情報”であり後から修正される
地震速報の震度や規模、河川氾濫の情報などは
最初の速報が90〜95%の精度で出されますが、
その後必ず詳細に修正が入ります。
- 震度の再解析
- 津波予測の再計算
- 大雨の雨量増加
- 土砂災害危険度の更新
速報に惑わされず、更新情報を追うことが重要です。
■⑦ 正しい情報ほど“淡々としている”
これは現場で強く感じたことですが…
デマほど感情的で、正しい情報ほど淡々としている。
例
❌「やばい!避難所パンパンらしい!」「●●区域全滅!」
⭕「自治体が避難所混雑を発表」「●●川が氾濫危険水位」
情報の“温度”で信頼性が判断できます。
■⑧ 家族で“情報の取り方ルール”を決める
災害時は混乱します。
だからこそ、事前に家族で決めておきましょう。
- 誰が公式情報を確認する?
- どこを基準に避難判断する?
- SNSの情報をどう扱う?
- 高齢者や子どもにどう伝える?
情報ルールがあるだけで、避難の遅れが確実に減ります。
■まとめ|情報の質が、あなたの生存率を決める
災害の時代、どんな装備より大切なのは 正しい情報を取る力 です。
今日のポイント:
- 情報源は3つだけで十分
- SNSは補助、判断に使わない
- 避難判断は自治体が最優先
- デマの9割は“出どころ不明”
- 速報は必ず後から修正される
- 淡々とした情報が最も信頼できる
- 家族で情報ルールを決める
結論:
情報を正しく受け取り、正しく行動できる人が助かる。防災士として、最も重要な“生き残る技術”は情報リテラシーだと断言します。

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