【防災士が解説】防災×燃料劣化と回転備蓄|「持っているのに使えない」を防ぐ考え方

非常時の燃料備蓄で、
意外と見落とされがちなのが 劣化 です。

ガソリンは、
「置いておけば使える資源」ではありません。

管理しない燃料は、防災にならない。


■① ガソリンは時間とともに劣化する

ガソリンは、

・揮発成分が抜ける
・酸化が進む
・燃焼性能が落ちる

という性質があります。

一般的な目安は、

・数か月〜半年程度

それ以上放置すると、

・始動不良
・発電機が動かない
・エンジンに負荷

といったトラブルの原因になります。


■② 「備えていたのに使えない」が一番危険

災害時に起きがちなのが、

・燃料はある
・でも使えない
・今さら補充できない

という最悪のパターンです。

これは、

量の問題ではなく、管理の問題です。


■③ 回転備蓄という考え方

燃料備蓄で最も現実的なのが、
回転備蓄です。

回転備蓄とは、

・平時に使う
・減ったら補充する
・古いものを残さない

という循環型の備え方です。

特別なことはありません。


■④ 車のガソリンは自然に回転する備蓄

この点で最も優秀なのが、
車のガソリンタンクです。

・日常的に消費される
・劣化しにくい
・補充のタイミングが分かりやすい

「半分を切らない給油習慣」だけで、
燃料の回転備蓄はほぼ完成します。


■⑤ 携行缶は「回せる量」だけ持つ

携行缶で重要なのは、

・大量に持たない
・使い切れる量にする

という点です。

目安としては、

・5L〜10L

これなら、

・定期的に使える
・劣化前に入れ替えられる
・管理負担が小さい

防災では「少なすぎず、多すぎない」が正解です。


■⑥ 発電機・車と一体で考える

燃料管理は、

・発電機
・車
・移動計画

を切り離すと失敗します。

・夜だけ発電機を回す
・不要な移動を減らす
・アイドリングを控える

こうした使い方を前提にすると、
燃料は長期戦でも持ちます。


■⑦ 劣化対策は「特別なこと」をしなくていい

燃料劣化対策は、

・難しい知識
・高価な添加剤

が必須ではありません。

基本は、

・放置しない
・定期的に使う
・新しい燃料と入れ替える

これだけです。


■⑧ 防災の本質は「管理できるか」

防災で差が出るのは、

・どれだけ持っているか
ではなく
・どれだけ管理できているか

です。

劣化した燃料は、
無いのと同じです。


■まとめ|燃料は「新しさ」を保ってこそ防災になる

・ガソリンは劣化する
・放置備蓄は危険
・回転させてこそ意味がある

結論:
燃料備蓄とは「持つこと」ではなく「回すこと」。

長期戦の災害では、
この差がそのまま「壊れにくさ」の差になります。

防災は、
静かに、日常の中で完成させるものです。

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