災害時に重要なのは、
知識や装備だけではありません。
「どれだけ冷静に判断できるか」です。
その判断力を静かに、確実に奪うのが――睡眠不足です。
■① 睡眠不足は“能力低下”を自覚しにくい
睡眠不足の怖さは、
本人が気づきにくい点にあります。
・反応が遅くなる
・ミスが増える
・楽観的判断をしやすい
・イライラしやすい
本人は「まだ大丈夫」と思っていても、
判断の質は確実に落ちています。
■② 災害時は睡眠が最も削られる
災害が起きると、
・余震や警報で眠れない
・寒さ・暑さで眠れない
・床が硬くて眠れない
・周囲の音や人で眠れない
避難所や車中泊では、
熟睡できない状態が続くのが現実です。
■③ 寝不足が招く“判断ミス”の連鎖
現場で多いのは次のようなケースです。
・避難のタイミングを誤る
・危険な場所に戻ってしまう
・確認不足でケガをする
・周囲とトラブルになる
これらの背景に、
慢性的な睡眠不足が隠れていることは少なくありません。
■④ 睡眠不足は「心」も壊す
寝不足が続くと、
・不安が増幅する
・被害を過大に受け止める
・人の言葉に過敏になる
結果として、
避難所内のトラブルや孤立を生みます。
防災は、
メンタルの安定とも深く関係しています。
■⑤ 災害関連死との関係も深い
災害後に増える「災害関連死」。
その要因のひとつが、
・睡眠不足
・疲労の蓄積
・自律神経の乱れ
高齢者や持病のある人ほど、
影響を強く受けます。
■⑥ 防災としての“睡眠対策”
防災バッグに入れておきたいのは、
・アイマスク
・耳栓
・ネックピロー
・使い慣れたブランケット
これだけで、
睡眠の質は大きく変わります。
■⑦ 「眠ること=サボり」ではない
災害時ほど、
「自分が動かなければ」と無理をしがちです。
しかし、
眠ることは防災行動です。
判断力を回復させるために、
意識的に休む必要があります。
■⑧ 家族・周囲への声かけが重要
特に注意したいのは、
・高齢者
・子ども
・責任感が強い人
「少し休もう」
この一言が、
大きな事故を防ぐことがあります。
■まとめ|眠れないこと自体が“被害”
睡眠不足は、
目に見えない災害です。
結論:
よく眠れる人ほど、正しい判断ができる
防災士として、
装備や知識と同じくらい
「睡眠を守る備え」を重視してほしいと感じています。

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