【防災士が解説】防災×税制改正|「年収の壁168万円」と復興増税延長が“暮らしの防災力”に与える影響

災害への備えは、防災グッズだけでは成り立ちません。
家計の余力、働き方、税制度――これらはすべて「生活防災力」に直結します。
今回示された税制改正大綱原案は、被災後の暮らしを左右する重要な要素を含んでいます。


■① 「年収の壁168万円」は何を意味するのか

・所得税がかかり始める最低ラインを引き上げ
・物価上昇を反映した措置
・手取りがわずかに増える層が出る
災害時に使える可処分所得の底上げにつながる。


■② 働き控えと防災力の関係

・年収の壁を意識した就労制限
・非正規・共働き世帯への影響
・収入不安は備蓄や保険加入を遅らせる
働き方の制約は、備えの遅れを生む。


■③ 復興増税10年延長が示す現実

・東日本大震災の復興財源を防衛費へ振替
・災害は「終わらない」という前提
・復興は長期戦
税制度は、災害が常態化している社会を映す鏡。


■④ 富裕層課税強化と防災財源

・課税対象を大幅に拡大
・税率引き上げで数千億円規模の財源
・インフラ・防災投資への期待
災害対応は安定した財源なくして成り立たない。


■⑤ 住宅ローン減税と住まいの防災

・減税期限を5年延長
・中古住宅支援を拡充
・耐震・断熱・防災改修の後押し
住まいの安全性向上は、最大の防災対策。


■⑥ NISA拡充と「家計の耐震性」

・18歳未満へのつみたて投資解禁
・長期的な資産形成
・災害後の生活再建資金になる
金融備えも防災の一部。


■⑦ 税制と防災は切り離せない

・可処分所得=備える力
・税負担=生活余力
・制度理解=判断力
知っている人ほど、災害に強い。


■⑧ 防災士として見てきた現実

被災地では「備えたくても余裕がなかった」という声が多い。
制度を知り、使える人ほど立ち直りが早かった。


■まとめ|税制は“見えない防災インフラ”

災害は突然だが、家計の弱さは以前から存在する。
税制度は、生活防災力を支える土台。

結論:
防災とは、非常袋だけでなく「税制を理解し使いこなす力」でもある。
現場経験から、そう断言できます。

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