【防災士が解説】防災×耐災害力|「助かった後に生活を壊さない力」という考え方

防災という言葉から、多くの人が思い浮かべるのは
「命を守る初動」です。

もちろん、それは最優先です。
しかし現場で強く感じるのは、
本当に差が出るのは“助かった後”だという事実です。

耐災害力とは、
災害後も生活を立て直し、壊さずに続けていく力のことです。


■① 耐災害力とは何か

耐災害力とは、

・災害後も
・焦らず
・無理をせず
・生活を立て直せる力

を指します。

これは、

・命を守る力(初動)
ではなく
・生活を壊さない力(継続)

という視点の防災です。


■② 耐災害力は「3つの要素」で成り立つ

耐災害力は、次の3要素で成り立っています。

・お金:選択肢を残す
・心:判断力を保つ
・判断:間違えない

どれか一つが欠けると、

・焦る
・無理をする
・判断を誤る

という連鎖が起き、生活再建が一気に苦しくなります。


■③ 防災士から見て多かった崩れ方

現場で多かったのは、

・お金がなく、選択肢がない
・不安で心が追い詰められる
・その状態で判断を迫られる

という流れです。

判断ミスは、能力の問題ではありません。
環境が整っていなかっただけのケースがほとんどでした。


■④ 日本の防災で弱いポイント

日本の防災は、

・支援は「命」優先
・生活再建は「後回し」
・判断ミスは「自己責任」

になりがちです。

その結果、

・急いで決める
・無理な選択をする
・後悔が残る

という状況が生まれています。


■⑤ 行政が言いにくい本音

行政の立場では、

・すべての生活再建までは支えきれない
・最終判断は個人に委ねざるを得ない

という現実があります。

だからこそ、
耐災害力は「自己責任論」ではなく、
事前に備えておくべき生活防災なのです。


■⑥ 耐災害力は「連鎖を止める力」

耐災害力があると、

・お金がある → 焦らない
・心が安定 → 冷静でいられる
・判断が正確 → 生活が崩れにくい

という好循環が生まれます。

耐災害力とは、
悪い連鎖を止めるための防災力です。


■⑦ 防災発信での伝え方の視点

耐災害力は、

・助かる/助からない
ではなく
・楽になる/苦しくなる

という軸で伝えると、現実感が出ます。

例えば、

・お金があると何が楽になるか
・心が安定すると判断はどう変わるか
・判断を誤ると何が起きるか

を、淡々と語ることが有効です。


■⑧ 耐災害力は特別な人のものではない

耐災害力は、

・大金を持つこと
・強い精神力

ではありません。

・選択肢を少し残す
・判断を急がない環境を作る
・間違えにくい状態を用意する

という、現実的な備えです。


■まとめ|耐災害力は「生活を守る防災」

耐災害力は、
災害後の人生を守るための防災です。

結論:
防災の観点では、耐災害力とは「災害後も生活を壊さず立て直せる力」であり、お金・心・判断の3要素を整えることで、苦しい連鎖を止めることができる。

防災士として現場を見てきた中で、
耐災害力があった人ほど、静かに、着実に生活を立て直していました。
防災は、助かった後こそが本番です。

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