災害時に冷静な判断ができるかどうかは、
その瞬間の判断力ではなく、日頃の備えで決まります。
自律型避難は、災害が起きてから考えるものではありません。
平常時の積み重ねが、そのまま生死を分ける行動につながります。
■① 自律型避難は「準備」で8割決まる
災害時に自律的に動ける人の共通点はシンプルです。
・何をするか決めている
・どこへ行くか想定している
・必要な物を持っている
つまり、考える時間を短縮できているのです。
■② 備えとは「物」だけではない
備えというと、防災グッズを思い浮かべがちですが、
本当に重要なのは次の3つです。
・物の備え
・情報の備え
・行動の備え
この3つが揃って、初めて自律型避難が成立します。
■③ 在宅避難を成立させる備え
避難所に行かない選択をするには、
在宅避難が可能であることが前提です。
最低限備えたいのは、
・水(1人1日3L×3日以上)
・食料(調理不要のもの)
・簡易トイレ
・暖房・防寒対策
・モバイルバッテリー
在宅避難は「楽な避難」ではなく、
準備している人だけが選べる避難です。
■④ 分散避難のための事前確認
自律型避難では、複数の選択肢を持つことが重要です。
・親戚宅
・知人宅
・職場
・車中泊
・自宅周辺の安全な場所
「いざとなったら考える」では遅く、
事前に了承を得ておくことが大切です。
■⑤ 家族で決めておくべきこと
家族内で決めていないと、
災害時に迷いと混乱が生まれます。
・どこに集合するか
・連絡が取れない場合の行動
・誰が誰を支援するか
・避難所に行く基準
話し合うだけで、防災力は確実に上がります。
■⑥ 情報に振り回されない備え
情報が多すぎると、人は動けなくなります。
・自分に関係する情報は何か
・自分の地域ではどう動くのか
この整理ができていないと、
警報が出ても判断できません。
■⑦ 訓練は「完璧」でなくていい
自律型避難の訓練は、
本格的である必要はありません。
・実際に歩いてみる
・非常持出袋を背負ってみる
・車中泊を一度試す
一度体験するだけで、
災害時の行動精度は大きく変わります。
■⑧ 備えは「余力」を生む
自分が自律的に避難できれば、
周囲を助ける余力が生まれます。
・高齢者の声かけ
・子どもの見守り
・情報の共有
自律型避難は、
自分だけでなく、周囲の命も守る力です。
■まとめ|備えた人から自由になる
自律型避難とは、
「勝手に動くこと」ではありません。
日頃から備え、
考え、
選択できる状態を作ることです。
結論:
日頃の備えがある人だけが、自律型避難を選べる
防災士として強く感じるのは、
災害時に落ち着いている人ほど、
平常時に備えを終えているという事実です。
備えは不安を減らし、行動の自由を生みます。

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