【防災士が解説】防災×要配慮者|自力避難が難しい人を守る「個別避難計画」と地域連携の重要性

災害現場で何度も感じたのは、
「避難できない人が取り残されるリスク」は、想像以上に現実的だということです。

地震や豪雨は、
「元気な人」を基準に待ってはくれません。


■① 要配慮者とは誰のことか

要配慮者とは、災害時に自力での避難が難しい人を指します。

・障害のある人
・医療機器を使用している人
・高齢者
・乳幼児を抱える家庭

被災地では、
避難が遅れた理由の多くが「準備不足」ではなく「支援が届かなかったこと」でした。


■② 明石市で行われた要配慮者避難訓練の概要

兵庫県明石市では、
要配慮者を対象とした避難訓練が行われました。

この訓練は、市が作成した
「個別避難計画」に基づくものです。

想定は、
南海トラフ地震の発生により震度6強、
市内全域が停電した状況でした。


■③ 個別避難計画が果たす役割

個別避難計画とは、

・誰を
・誰が
・どこへ
・どうやって

避難させるのかを、
平時のうちに具体化しておく仕組みです。

被災地では、
この計画があるかどうかで初動対応が大きく変わりました。


■④ 訓練で確認された「現実的な避難行動」

今回の訓練では、

・人工呼吸器を必要とする子どもがいる家庭を訪問
・安否確認
・保健所を通じた医療機関への支援要請

といった流れが実施されました。

さらに、

・酸素ボンベ
・食料
・医療機器

をカートで運び、
約1km先の病院まで実際に移動しています。


■⑤ 被災地で重要だった「電源の確保」

医療依存度の高い人にとって、
電源の確保=命の確保です。

訓練では、

・非常用電源への接続手順
・人工呼吸器の再稼働

まで確認されました。

これは机上の訓練では得られない、
極めて実践的な内容です。


■⑥ 地域・医療・福祉の連携が命を守る

被災地で強かったのは、

・地域住民
・医療機関
・福祉関係者

が顔の見える関係だった地域です。

今回の訓練も、
約30人が連携して行われました。


■⑦ 「誰一人取り残さない防災」は準備で決まる

災害時、
その場で助け方を考えるのは限界があります。

・事前の計画
・実際の訓練
・役割の共有

これが揃って、
初めて「取り残さない防災」が成立します。


■⑧ 今日からできる現実的な一歩

要配慮者がいる家庭、地域でできることは一つ。

・自分や家族が「要配慮者」かどうか確認する
・誰に助けを求めるかを決めておく

完璧な備えでなくて構いません。

考えておくこと自体が、防災です。


■まとめ

今回の明石市の訓練は、

・個別避難計画
・実動訓練
・地域連携

がそろった、非常に現実的な防災の形でした。

被災地で学んだのは、
助かるかどうかは「その日」ではなく「今日」で決まるという事実です。

誰一人取り残さない防災は、
静かに、確実に、平時から始まっています。

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