【防災士が解説】防災×詐欺|災害後に急増する“善意を狙う犯罪”から身を守る

災害が起きた直後、被災地ではもう一つの危険が動き始めます。
それが「災害関連詐欺」です。

義援金、修理業者、保険金、寄付金…。
善意や不安に付け込む詐欺は、混乱の中で急増します。

防災は自然災害への備えだけではありません。
“人為的リスク”への備えも含まれます。


■① 災害後に詐欺が増える理由

災害直後は、

・情報が不足している
・不安が強い
・判断力が低下している
・公的支援制度が複雑

こうした状況が重なります。

詐欺は「混乱」と「急ぎたい心理」を利用します。


■② よくある災害関連詐欺の例

・「屋根が壊れている」と突然訪問
・「火災保険で無料修理できる」と勧誘
・ 偽の義援金振込依頼
・ 公的機関を装った電話

特に高齢世帯が狙われやすい傾向があります。


■③ 被災地で実際にあった事例

被災地派遣で現地調整に入った際、
実際に屋根修理を装った悪質業者の相談が複数寄せられました。

防災士として現場で感じたのは、
「早く直したい」という心理が判断を急がせるということです。

焦りは最大のリスクです。


■④ 行政が言いにくい本音

行政側が言いにくい現実として、
すべての詐欺を事前に防ぐことは不可能です。

警察や自治体は注意喚起を行いますが、
最終的に守れるのは“個人の判断”です。


■⑤ 詐欺を防ぐ3つの原則

  1. その場で契約しない
  2. 必ず家族や第三者に相談
  3. 公的窓口に確認する

急がせる言葉が出たら要注意です。


■⑥ 情報の真偽を見極める

・公式サイトで確認
・自治体名+注意喚起で検索
・SNSの情報を鵜呑みにしない

防災士として多かった誤解は、
「テレビで見たから本物」という思い込みでした。

情報は必ず裏を取ることが重要です。


■⑦ 自律型防災と詐欺対策

自律型防災とは、
自分で情報を確認し、自分で判断する力です。

・保険内容を事前に確認
・修理業者は平時にリスト化
・義援金は公式窓口のみ利用

平時の準備が、非常時の冷静さを守ります。


■⑧ 他者貢献としての注意喚起

詐欺対策は自分だけの問題ではありません。

・高齢の親に伝える
・地域で情報共有する
・正確な注意喚起を広める

防災は助け合いの連鎖です。


■まとめ|災害時は“善意”が狙われる

自然災害は止められません。
しかし詐欺被害は、防ぐことができます。

結論:
災害時こそ「急がない」「一人で決めない」「確認する」が命と財産を守ります。

防災士として現場で感じたのは、
準備していた人ほど冷静に対応できていたという事実です。
冷静さは最大の防御です。

出典:消費者庁 災害関連消費者トラブル注意喚起

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