【防災士が解説】防災×警察官を名乗る詐欺|その電話、本物か見抜けますか?

近年、「警察官」を名乗る詐欺が急増しています。

電話口で落ち着いた口調で話されると、多くの人が「本物かもしれない」と感じてしまいます。しかし、災害時と同じく、“緊急性”を利用するのが詐欺の特徴です。

冷静な判断が、あなたの資産と家族を守ります。


■① ニセ警察官がよく使う言葉

実際に多いパターンは次の通りです。

・「SNSで取調べをします」
・「警察手帳や逮捕状をSNSで見せます」
・「あなたの口座が犯罪に利用されています」
・「捜査のため指定口座に送金してください」
・「口座の暗証番号を教えてください」
・「通帳や現金を預かります」

本物の警察が、電話やSNSで暗証番号を聞くことは絶対にありません。


■② 「電話を切らないで」は危険サイン

詐欺犯はよくこう言います。

「このまま電話を切らないでください」

これは、家族や本物の警察に相談させないための心理操作です。

防災の現場でも同じですが、「孤立させる」ことは判断力を奪う典型的な手口です。

一度、必ず電話を切る。

これが最優先の行動です。


■③ 国際電話からの着信に注意

警察をかたる詐欺の多くは、
「+」から始まる国際電話番号からかかってきます。

固定電話では国際電話の利用休止が可能です。
携帯電話でも着信拒否設定ができます。

不要な国際電話をブロックするだけで、リスクは大きく減ります。


■④ LINEを使った連絡にも要注意

最近はLINEを使って

・偽の警察手帳画像を送る
・ビデオ通話で“取調べ”をする
・口座送金を指示する

といったケースもあります。

対策として、

・「メッセージ受信拒否」をオン
・「電話番号検索による友だち追加」をオフ

に設定しておくことが有効です。


■⑤ 現場で感じた“判断の重さ”

私は元消防職員として、東日本大震災や熊本地震、能登半島地震で被災地派遣(LO)を経験しました。

災害現場で何度も感じたのは、

「人は不安の中で判断を誤る」

という事実です。

詐欺も同じです。

「あなたの口座が犯罪に使われています」
「今すぐ対応しないと逮捕状が出ます」

この“緊急性”が冷静さを奪います。

だからこそ、防災と同じく
“事前に知っておくこと”が最大の対策になります。


■⑥ 迷ったらこの行動

・一度必ず電話を切る
・最寄りの警察署へ自分から電話する
・家族に必ず相談する

この3つだけ覚えておいてください。

やらなくていいのは、
「相手に合わせて説明を続けること」です。


■⑦ 今日できる最小行動

今すぐできる対策は1つ。

スマホの設定を見直すこと。

・不審な番号の着信拒否
・LINEの受信制限設定
・家族に「警察を名乗る詐欺がある」と共有

これだけで被害確率は大きく下がります。


■まとめ

警察官を名乗る詐欺は、
“権威”と“緊急性”を使って判断を狂わせます。

防災と同じく、
冷静な初動がすべてです。

「一度切る」

この行動が、あなたと家族を守ります。


出典:警察庁「警察官をかたる詐欺への注意喚起」

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