【防災士が解説】防災×豆まき|節分行事を“事故ゼロ”で行うための安全ポイント

節分の豆まきは、無病息災を願う日本の大切な行事です。しかし、元消防職員として現場を経験してきた立場から言うと、この時期には毎年のように「誤嚥」「転倒」「火災」の相談が発生します。

楽しい行事ほど油断が生まれやすいもの。今回は、防災の視点から安全に豆まきを行うためのポイントを整理します。

■① よくある誤解
「豆だから安全」
「少量だから大丈夫」
「家の中なら問題ない」

実際は、豆は小さくても硬く、窒息リスクのある食品です。特に5歳未満の子どもや高齢者には注意が必要です。

■② 実際に多い事故
・豆の誤嚥(ごえん)事故
・床に散らばった豆での転倒
・ストーブやヒーター付近に落ちた豆の焦げ・発火
・ペットの大量誤食

現場で多かったのは「ちょっとぐらいなら」という油断です。

■③ 迷ったらこの判断
小さな子どもと高齢者がいる家庭では「まく豆」と「食べる豆」を分ける。

食べる豆は砕く、あるいは年齢に応じて代替食品にすることでリスクを大きく下げられます。

■④ やらなくていい防災
・大量にまく
・暖房器具の近くで行う
・暗い中で実施する

行事はシンプルでいいのです。

■⑤ 今日できる最小行動
・個包装タイプを選ぶ
・新聞紙やシートの上でまく
・終了後すぐ回収する
・暖房器具から十分離して行う

■⑥ 行事を防災教育に変える
「鬼=災害」と置き換える。
「災害は外!備えは内!」と伝えることで、遊びながら防災意識を育てることができます。

■⑦ 現場で見た誤解
「少量の煙なら危険は少ない」という判断が事故を招くのと同じで、「少量の豆だから大丈夫」という思い込みも危険です。事故は“油断の瞬間”に起きます。

■結語
この世に絶対の安全は存在しません。あるのは危険だけです。
私たちの知恵と準備によって、はじめて安全は保たれます。

豆まきも同じ。
楽しみながら、事故ゼロで。

出典:消費者庁「食品による子どもの窒息事故に関する注意喚起」

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