「貯金はすべて円」
日本ではごく当たり前の光景です。
しかし、防災の視点で見ると、
円だけを保有する資産構造は、極めて災害リスクに弱い。
これは投資の話ではなく、
生き延びた後の生活を守るための
「防災としてのお金の話」です。
■① 日本は「災害リスクが集中する国」
まず前提として理解しておくべき事実があります。
・地震
・津波
・台風
・豪雨
・火山
これらが同時多発的に起こり得る国は、
世界でも日本だけです。
つまり、
「日本で暮らす=日本リスクを常に背負っている」
という状態です。
■② 円だけ保有は「国と運命共同体」
円だけを持つということは、
・資産
・収入
・生活基盤
すべてを日本一点に集中させている状態です。
もし大規模災害で、
・経済が停滞
・財政が悪化
・物価が急上昇
した場合、
円の価値そのものが揺らぐ可能性があります。
■③ 防災士から見た実際に多かった失敗
被災地で多かったのは、
「お金はあるのに、使えない・守れない」ケースです。
・インフレで生活費が急上昇
・復興長期化で貯金が減る
・仕事再開まで耐えられない
すべて円・日本依存だと、
被災の影響を資産が二重に受けます。
■④ 行政側が言いにくい本音
行政は、
「資産を海外に分散してください」とは言いません。
しかし現実には、
・復興は時間がかかる
・補償には限界がある
・すべてを救うことはできない
だからこそ、
個人の資産設計が
生存率と回復力を左右します。
■⑤ 世界分散は「投資」ではなく「防災」
世界分散というと、
投資の話に聞こえがちです。
しかし本質は違います。
・日本で被災しても
・世界経済すべてが止まるわけではない
・通貨価値の源泉を分けて持つ
これは、
災害リスクの分散です。
■⑥ 通貨分散がもたらす現実的メリット
通貨を分けて持つことで、
・日本のインフレに耐えやすい
・円安時の生活防衛力が高まる
・長期避難・再建の余力が生まれる
災害後の「選択肢」が増えます。
選択肢が多い人ほど、
冷静に行動できます。
■⑦ 自律型避難と資産・通貨の関係
自律型避難とは、
行政や支援を待たずに動ける状態。
それは、
お金の面でも同じです。
・円だけに依存しない
・日本経済だけに依存しない
・一つの制度に依存しない
資産と通貨の分散は、
経済的な自律型避難です。
■⑧ 防災としての「現実的な分散」の考え方
すべてを変える必要はありません。
・生活防衛費は円で確保
・余力部分は世界に分散
・一気にやらず、少しずつ
完璧を目指さないことが、
防災的に正解です。
■まとめ|円だけ保有は「日本災害リスク一点張り」
日本で暮らす以上、
日本リスクからは逃れられません。
結論:
防災に強い人ほど、資産と通貨を分散している
防災士として現場を見てきた経験から言えるのは、
最後まで生活を立て直せた人ほど、
「円だけ」に依存していませんでした。
資産分散は、
お金の話でありながら、
命と生活を守る防災行動です。

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