【防災士が解説】防災×車中避難|車用防災グッズと冠水時の脱出手順を見直す実践チェックリスト

災害は「自宅にいる時」だけに起きるとは限りません。
大雨・台風・地震は、外出中や車で移動している最中に直撃することがあります。
特に現実に多いのが「道路冠水」と「渋滞による車中滞留」です。

今回は、ニュース内容を踏まえつつ、私自身が車中避難を前提に見直した備えと行動チェックリストを整理します。


■① 車で被災する現実的な場面は2つある

車で被災するケースは、大きく分けて次の2つです。

・大雨や洪水による道路冠水
・事故や通行止めによる長時間渋滞・立ち往生

この2つに共通するのは、「すぐに車外へ出られない」「車内で過ごす時間が長くなる」という点です。
車は移動手段であると同時に、一時的な避難場所にもなります。


■② 私が優先順位を決めるときの考え方

私は「買う物リスト」より先に、車内で起きやすい困りごとを3つに分けます。

① 脱出(冠水・事故)
② 体調管理(寒さ・水分・衛生)
③ 情報(避難判断・警戒レベル)

この順で考えると、車用防災グッズの優先順位がぶれにくくなります。


■③ 冠水時の車の脱出は“知っているかどうか”が分かれ目

冠水時は、水圧でドアが開かなくなることがあります。
重要なのは、早めに・順番を知って脱出することです。

基本の考え方は以下です。

・まずドアを試す
・ダメなら窓を開ける
・窓が開かない場合は、脱出用ハンマーで側面ガラスを割る

ここでの最大のポイントは、道具の置き場所です。

・脱出用ハンマーは「積む」だけでなく、固定する
・運転席・後部座席それぞれから“片手で届く位置”に置く
・家族で「どの窓を割るか」「子どもをどう出すか」を一度だけ共有する

パニック時に探す余裕はありません。


■④ 車中避難では「衛生」と「寒さ」が体調を左右する

車中避難では、トイレ・手洗い・着替えが自由にできません。
そこで効いてくるのが、小さくて軽い衛生アイテムです。

私が重視するのは次の組み合わせです。

・圧縮タオル(個包装)
・体拭き用ウェットティッシュ
・ビニール袋(汚物・ゴミ・防臭用)

これらを同じポーチにまとめるだけで、使いやすさが大きく変わります。


■⑤ 車内の冷えは想像以上に体力を奪う

車中で動けない状態が続くと、体温は確実に下がります。
特に冬や雨天時は要注意です。

私は次の考え方で準備しています。

・アルミブランケットは「1人1枚」
・普段使いのひざ掛け+アルミブランケットを重ねる
・薄くてかさばらないものを優先する

車載はスペースが限られるため、「軽くて効く」防寒が現実的です。


■⑥ トイレ対策は“心理的負担”を大きく減らす

渋滞や通行止めで一番困るのがトイレです。
我慢が続くと、判断力も体調も一気に落ちます。

・携帯トイレ(簡易トイレ)
・目安は「家族人数 × 数回分」

使わなくて済めばそれで良し。
「ある」という事実が、安心につながります。


■⑦ 情報が取れるかどうかで判断が変わる

大雨や洪水は、判断のタイミングが結果に直結します。

私が意識している行動は次の2つです。

・防災アプリは2つだけ入れて通知をON
・自治体のハザードマップで、冠水しやすい道路を一度だけ確認する

アプリを増やしすぎると、通知に埋もれます。
「届く情報」に絞ることが重要です。


■⑧ 私が実際に使っている車用防災チェックリスト

最後に、私が定期的に見直すチェック項目です。

・脱出:脱出ハンマーがある/固定してある/座席から届く
・水分:飲み物を最低1本(可能なら家族分)+簡単な軽食
・衛生:圧縮タオル、体拭きシート、ビニール袋
・防寒:アルミブランケット(人数分)+ひざ掛け
・トイレ:携帯トイレ(家族人数×数回分)
・情報:防災アプリ通知ON、警戒レベルの見方を軽く確認

車は、災害時に「もう一つの避難場所」になります。
だからこそ、積むだけで終わらせず、使う場面まで一度だけ想像する
それが、車中避難の備えで一番効果的だと感じています。

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