避難所生活で、実は大きな課題になるのが「子どもの睡眠」です。
特に感受性が高い、いわゆる“繊細な気質”の子どもは、
・物音
・光
・人の気配
・環境の変化
に強く反応します。
防災士として避難所運営に関わる中で感じたのは、
眠れないことが心身の不調を加速させるという現実です。
■① なぜ避難所で眠れなくなるのか
避難所は、
・常に人の出入りがある
・照明が完全に消えない
・話し声や物音が絶えない
という環境です。
繊細な子どもにとっては刺激が強く、安心して眠れません。
■② ポイント1:同じ場所をつくる
繊細な子にとって最大の安心材料は「予想通りであること」。
避難所でも、
・毎日同じスペース
・同じ寝具の配置
・見える景色を変えない
工夫が有効です。
小さな“自分のエリア”を作るだけで、落ち着きが変わります。
■③ ポイント2:同じ人・同じ流れ
寝かしつけの担当が頻繁に変わると不安が増します。
・可能な限り同じ人が寄り添う
・同じ絵本
・同じ声かけ
・同じ子守唄
この繰り返しが「安全」の合図になります。
■④ ポイント3:刺激を減らす工夫
・簡易パーテーション
・アイマスク(年齢に応じて)
・耳栓(安全に配慮して)
・足元の暖色系ライト
真っ暗が怖い子には、ほんのり灯りを。
「ここは安全」と視覚で確認できることが重要です。
■⑤ 日中の刺激をリセットする
繊細な子は日中も多くの刺激を受けています。
夜は、
・一定リズムで背中をトントン
・ゆっくりハグ
・安心の声かけ
で緊張をほぐします。
肌の触れ合いは強い安心材料です。
■⑥ 実際に多かった誤解
防災士として現場で見た“誤解されがちポイント”は、
「子どもは疲れれば寝る」
という考えです。
刺激過多の状態では、疲れていても眠れません。
■⑦ 旅行・環境変化時の工夫
避難や移動時は事前予告が有効です。
・どこへ行くのか
・誰といるのか
・いつ戻るのか
言葉が十分に理解できなくても、
親のトーンで安心感は伝わります。
■⑧ 避難所での“心の避難”
避難所は物理的な避難だけでなく、
子どもの「心の避難」も必要です。
・小さな安心空間
・いつも通りの流れ
・肌のぬくもり
これが眠りを支えます。
■まとめ|繊細さは弱さではない
避難所で眠れない子を見て、
「どうしてうちの子だけ」と感じるかもしれません。
結論:
同じ環境・同じ流れ・肌の触れ合いが、繊細な子どもの安心と睡眠を守る。
防災士として伝えたいのは、
繊細さは弱さではなく、豊かな感受性の証だということです。
避難所でも“安心の型”をつくることが、子どもを守る力になります。
出典:ねんねのかな(三橋かな)氏による睡眠支援解説記事

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