大規模災害の後、必ずと言っていいほど発生するのが「お金」に関わるトラブルです。
混乱、不安、将来への焦りにつけ込み、保険・投資・支援金を装った詐欺が被災地で多発します。
今回報じられた生命保険会社の不祥事は、平時でさえ起こる問題が、災害時にはさらに深刻化することを示しています。
■① 災害時は「判断力」が著しく低下する
災害直後の被災者は、
- 住まい・仕事・収入への不安
- 家族の安全確認
- 情報不足と疲労
これらが重なり、冷静な判断が難しい状態になります。
この心理状態が、金銭トラブルの最大の温床です。
■② 災害時に多い金融トラブルの典型例
被災地で実際に多いのは次のような話です。
- 「保険金を早く受け取れる特別ルートがある」
- 「今だけ有利な投資で再建資金を増やせる」
- 「共済・保険の名義変更に手数料が必要」
公的機関や大手企業を名乗るケースほど要注意です。
■③ 「大手だから安心」は通用しない
今回の事案が示すのは、
企業の看板や肩書きだけでは安全を保証できないという現実です。
- 社員・元社員による不正
- 顧客との個人的金銭のやり取り
- 投資話の持ち込み
これらは、災害時にはさらに見分けがつきにくくなります。
■④ 災害時の正しいお金の守り方
被災時に守るべき原則はシンプルです。
- その場で決断しない
- 現金・振込を即要求されたら疑う
- 書面・公式窓口を必ず確認する
「今すぐ」「特別に」「あなただけ」は危険なキーワードです。
■⑤ 保険・支援金は必ず「公式ルート」で
災害時の保険金・給付金・支援制度は、
- 保険会社の公式窓口
- 市町村・都道府県の公表情報
- 金融庁・消費生活センター
これらを通じて案内されます。
個人の連絡・SNS・口頭説明だけで進める話は避けるべきです。
■⑥ 家族で決めておく「非常時ルール」
防災の一環として、事前に決めておくことが重要です。
- 災害時にお金の話は必ず家族で共有
- 単独で契約・振込をしない
- 第三者(親族・専門家)に確認する
これは命だけでなく、生活再建を守る防災行動です。
■⑦ 災害関連死と同じく「経済的二次被害」も防災
災害後に起きるのは、建物被害だけではありません。
- 詐欺被害
- 借金トラブル
- 老後資金・退職金の消失
これらは被災者の心身を追い詰め、災害関連死の遠因にもなります。
■⑧ まとめ|防災は「命」と「お金」の両方を守る
防災とは、避難や備蓄だけではありません。
- 情報を疑う力
- 焦らず待つ力
- 家族で守る仕組み
これらも立派な防災です。
災害時こそ、「うまい話ほど危ない」を思い出してください。

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