防災というと、危険を敏感に察知する力が大切だと思われがちです。
しかし、災害現場で実際に命を守るのは、鈍感力である場面も少なくありません。
怖がりすぎない。
情報に振り回されすぎない。
周囲の空気に飲み込まれすぎない。
この「鈍感さ」が、人を動かします。
■① 防災における鈍感力とは
防災の鈍感力とは、
・不安に過剰反応しない
・噂や感情に引きずられない
・周囲の焦りに同調しすぎない
心を守るための耐性です。
■② 敏感すぎる人ほど動けなくなる
災害時は、
・悲鳴
・怒号
・不安な情報
が一気に押し寄せます。
感受性が高すぎると、
情報過多で思考が停止します。
■③ 鈍感力は「冷静さ」を生む
鈍感力がある人は、
・今すぐ必要な情報だけを見る
・感情より事実を優先する
・一歩引いて状況を眺める
結果として、冷静な判断ができます。
■④ 鈍感力は「無関心」とは違う
ここで重要なのは、
鈍感力=無関心ではないこと。
・危険は把握する
・感情には飲み込まれない
このバランスが、防災における鈍感力です。
■⑤ 避難所で役立つ鈍感力
避難所では、
・不満
・苛立ち
・理不尽
が必ず生まれます。
すべてを真に受けない力がないと、
心が先に壊れます。
■⑥ 自律型避難と鈍感力
自律型避難では、
他人の行動や言葉に左右されず、
自分の判断で動く必要があります。
そのためには、
「気にしすぎない力」が不可欠です。
■⑦ 鈍感力は訓練で身につく
鈍感力は生まれつきではありません。
・情報源を絞る
・最悪の想定を一度考えて手放す
・小さな混乱を経験する
これで、心は強くなります。
■⑧ 鈍感力のある人は周囲を支える
鈍感力のある人がいると、
・場の空気が落ち着く
・不安が連鎖しにくい
・冷静な判断が保たれる
一人の心の安定が、集団を救います。
■まとめ|防災には「感じすぎない強さ」が必要
防災は、恐怖と向き合う行為です。
だからこそ、すべてを感じ取る必要はありません。
結論:
災害時に生き残る人は、最も敏感な人ではなく、適度に鈍感でいられた人です。
防災士として現場を見てきて、
最後まで動けた人は、恐怖に飲み込まれなかった人でした。

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