トイレットペーパーは災害時に真っ先に不足しやすい生活必需品です。
そこで注目されているのが「長巻きタイプ」の備蓄用トイレットペーパー。
同じ収納スペースで、より長く使える。
この“効率の備え”は、防災の基本思想にも合っています。
■① 長巻きタイプとは何か
通常の家庭用は約50〜60mが一般的です。
一方、長巻きタイプは
・100m
・150m
・200m以上
という製品もあります。
ロールの長さが倍になれば、交換回数も半分になります。
■② なぜ防災向きなのか
災害時に重要なのは
・保管効率
・管理のしやすさ
・消費の安定性
長巻きタイプは、
・同じ段ボールで保管量が増える
・交換回数が減る=衛生的
・心理的な安心感が高い
というメリットがあります。
■③ どのくらい長持ちする?
目安として、
100mロールは通常品の約2倍
150mなら約3倍
4人家族で1か月備蓄する場合、
通常品:50〜60ロール前後
150mタイプ:20〜25ロール程度
保管スペースが半分以下になることもあります。
■④ シングルが基本
備蓄用は基本的に
シングルがおすすめ
理由は
・消費が安定
・圧縮収納しやすい
・長巻き製品が豊富
ダブルは快適ですが消費が早い傾向があります。
■⑤ 現場で多かった誤解
防災士として感じた誤解は、
「大量に積めば安心」
という発想です。
しかし現実は、
・湿気で劣化
・置き場所不足
・管理できず放置
が多発します。
重要なのは「量」より「効率」。
■⑥ 保管のポイント
長持ちさせるために
・直射日光を避ける
・湿気対策をする
・床に直置きしない
紙製品は湿度に弱いです。
押し入れ上段や高所収納が理想です。
■⑦ 断水時は消費が増える
水洗が使えない場合、
・簡易トイレ使用
・拭き取り増加
で消費量は通常より増えます。
長巻きタイプはこの“増加局面”に強い。
■⑧ 備蓄は「増やす」より「回す」
おすすめは
・常に多めに置く
・使ったら補充
・年1回在庫チェック
増やし続けるのではなく、循環させる。
それが壊れない防災です。
■まとめ|少なく置いて、長く使う
結論:
長巻きタイプは“省スペース×長持ち”の合理的備蓄。1か月分を目安に循環させる。
現場で感じたのは、排泄環境が整っている家庭ほど落ち着いていたという事実です。
派手ではありませんが、生活の安定を支える“静かなインフラ”。
備蓄は量より設計です。
出典:内閣府「災害時におけるトイレ対策の手引き」

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