防災では「3日」「72時間」という言葉がよく使われます。
しかし、災害の種類が変わっても、一つだけ共通している事実があります。
災害は、どれも短期で終わらない。
ここでは、種類の異なる災害を例に、
「実際にどれくらいの期間、生活が不自由になったのか」という
日数感覚から、防災の前提を整理します。
■① 台風・風水害が示す「生活再建までの長さ」
台風や豪雨は、発生から復旧までが早いと思われがちです。
しかし実際は、次のような経過をたどります。
・停電:数日〜1週間
・断水:数日〜2週間
・浸水住宅の清掃・乾燥:数週間
・仮住まい・片付け完了:数か月
特に床上浸水では、
「水が引いたあと」からが本当のスタートです。
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風水害は“数日災害”ではなく、“数か月災害”
■② 土砂災害が示す「戻れない日数」
土砂災害の特徴は、
「家が残っていても戻れない」ことです。
・道路寸断:数日〜数週間
・土砂撤去:数週間〜数か月
・安全確認後の帰宅:1か月以上
生活用品が無事でも、
住めない期間が長く続きます。
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生活が止まる期間は、想定よりはるかに長い
■③ 大雪・寒波が示す「孤立の長期化」
雪害は命の危険が少ないと思われがちですが、
生活への影響は長期化します。
・道路通行止め:数日〜1週間以上
・物流停止:数日〜1週間
・集落孤立:1週間前後
特に高齢者世帯では、
除雪が進まないことで生活機能が一気に低下します。
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雪害は「静かに続く長期戦」
■④ 停電災害が示す「日常喪失の期間」
地震・台風・雷害などで起きる大規模停電では、
・停電:数日〜1週間
・通信不安定:数日
・冷蔵・調理不可:数日以上
数日でも、
・睡眠
・食事
・判断力
が一気に削られます。
👉
停電は短期間でも「人を消耗させる災害」
■⑤ 地震災害が示す「終わりの見えない日数」
地震は、発生後も揺れが続きます。
・余震:数週間〜数か月
・断水・ガス停止:数週間
・避難生活:数か月〜年単位
「安心して眠れない状態」が長く続くことが、
最大の特徴です。
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地震は、精神的にも長期戦になる災害
■⑥ 災害の種類が違っても共通する日数感覚
災害の種類は違っても、共通点は明確です。
・初動3日で終わる災害はない
・1週間を超えると生活の苦しさが増す
・2週間以降に判断力・気力が落ちる
・1か月以降に心身の問題が表面化する
これは偶然ではありません。
■⑦ 日数感覚を変えると、防災が変わる
この現実を前提にすると、防災は変わります。
・「3日分」で終わらせない
・備蓄は生活維持を意識する
・我慢を前提にしない
・長く続けられる設計にする
防災は、
短期の耐久テストではなく、
長期戦をどう壊れずに乗り切るかという設計になります。
■⑧ 防災は「災害別×日数」で考える時代へ
これからの防災は、
・災害の種類
・被害の広がり方
・日数の長さ
を前提に考える必要があります。
「どの災害でも同じ備え」ではなく、
どの災害でも長期化するという視点が重要です。
■まとめ|災害が違っても、長期戦は共通している
災害の形は違っても、
日数感覚が短かった災害は一つもありません。
結論:
災害は種類を問わず長期戦になり、その日数を前提に防災を設計しなければ、生活と判断力は必ず削られる。
防災は、
「何日耐えるか」ではなく、
「何日でも壊れずに生活を続けられるか」を考える段階に入っています。

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