冬の防寒対策として毛布は欠かせませんが、乾燥する季節には静電気による火花や不快感が問題になります。防災の観点から見ると、静電気は単なる「バチッ」という不快感ではなく、火災リスクを高める可能性もあります。ここでは、静電気防止毛布の選び方と重視すべきポイントを解説します。
■① 静電気防止加工とは何か
静電気防止毛布には、導電性繊維を織り込んだものや、帯電防止加工を施したものがあります。摩擦による電荷の蓄積を逃がす設計がされているのが特徴です。
■② 素材選びの基本
完全な化学繊維よりも、
・綿混合
・ウール混紡
・天然素材主体
の製品は帯電しにくい傾向があります。防寒性と吸湿性のバランスを確認しましょう。
■③ 加湿との併用が前提
どれだけ高機能な毛布でも、室内湿度が30%以下になると帯電しやすくなります。湿度50〜60%を維持することが最も効果的です。
■④ 暖房器具との距離を考える
ヒーターやストーブの近くで毛布を強く振ると、微小な火花が発生することがあります。特に石油系暖房機器使用時は注意が必要です。
■⑤ 洗濯耐久性を確認する
帯電防止加工は永久的ではありません。洗濯回数によって性能が低下する製品もあります。表示ラベルで耐久性を確認しましょう。
■⑥ 子ども・高齢者世帯の視点
子どもは静電気を面白がって放電させることがあります。高齢者は乾燥環境に長時間いることが多いため、帯電防止対策はより重要です。
■⑦ 被災地で感じた冬の乾燥リスク
被災地派遣時、仮設住宅では暖房使用による極度の乾燥が課題でした。加湿器が十分に行き渡らず、衣類や毛布の静電気トラブルが頻発しました。大きな火災には至らなくても、乾燥環境が事故の土壌になることを現場で実感しました。
■⑧ 防災としての「寝具管理」
毛布は防寒だけでなく、避難生活や停電時の体温保持にも重要です。静電気防止性能に加え、軽量性・保温性・収納性も確認しましょう。
■まとめ|防寒と安全を両立させる選択
静電気防止毛布は、快適性だけでなく防災面でも価値があります。
結論:
素材選びと湿度管理をセットで行うことが最も効果的な静電気対策です。
防災士として伝えたいのは、「単品対策ではなく環境全体で考えること」です。冬の備えは暖かさと安全の両立が基本です。
出典:総務省消防庁「住宅防火対策資料」

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