【防災士が解説】防災×鳥インフルエンザ|“食料と生活”に直結する見えない災害リスク

鳥取県で発生した高病原性鳥インフルエンザにより、約7万5千羽が殺処分。
さらにブラジルやヨーロッパでも感染が拡大し、鶏肉・卵・加工食品の価格が高騰しています。

「鳥インフル=家畜の問題」と思われがちですが、実は
家計・食料供給・防災備蓄に深く関わる“生活直撃型災害” です。

この記事では、防災士として
“鳥インフルエンザと防災はどう結びつくのか?”
“今やっておくべき備えは?”
をわかりやすく解説します。


■① 鳥インフルエンザはなぜ“防災”と関係するのか

鳥インフルエンザが拡大すると…

  • 鶏肉の供給が急減
  • 卵の価格が急騰
  • 加工品(チキン缶・レトルト)が品薄
  • 外食産業が値上げ
  • 大量殺処分で物流が一時ストップする

これは “食のインフラが乱れる災害” と同じ構造です。

特に災害時は物流が止まるため、
鳥インフルの影響が重なると“タンパク源不足”が深刻化します。


■② 鳥インフルが食卓に与えるダメージ

すでに2025年時点で影響が広がっています。

  • 鶏むね肉:20年で最大の値上がり
  • もも肉:高値安定
  • 卵:価格上昇+品薄
  • チキン加工品:値上げ続出
  • 唐揚げ・焼鳥チェーンにも打撃

特に“むね肉=安いタンパク源”という前提が崩れつつあり、
家計の負担だけでなく備蓄コストも上がっています。


■③ 鳥インフルの発生が止まらない理由

世界全体で以下の要因が重なっています。

  • 鳥インフルの強毒化
  • 渡り鳥ルートでの拡大
  • 飼料価格高騰
  • 円安による輸入コスト増
  • ブラジル(世界最大の鶏肉輸出国)でも感染拡大

これは一時的なものではなく、
2026年以降も長期化する可能性が高い とされています。


■④ 災害時の“食料確保”が難しくなる理由

鳥インフルエンザの影響は、災害時に次の問題を引き起こします。

  • 食料支援の中で「肉系」の量が減る
  • 配給の卵・鶏肉加工品が不足しやすい
  • 備蓄食品の価格が上がる
  • 高タンパク食品が家庭で確保しにくい

災害時は栄養バランスが崩れやすいため、
特に“タンパク源の不足”は体力低下を招きます。


■⑤ 家庭で必ず備えておきたい代替食品

鶏肉高騰の影響を受けにくい、
“災害時に強いタンパク源”をローリングストックしてください。

◎魚系

  • ツナ缶
  • さば缶
  • いわし缶
  • サケフレーク

保存性が圧倒的に高く、災害時も強い。

◎大豆系

  • 大豆ミート
  • 豆腐パック(常温保存タイプ)
  • きな粉
  • 豆乳(ロングライフ)

価格が安定しており、高タンパク。

◎肉系(鶏以外の保存食)

  • コンビーフ
  • カレーやビーフシチュー類レトルト
  • ソーセージ缶

こちらも長期保存に向くため、災害向けです。


■⑥ 鶏肉を備蓄するなら“加工食品”が最強

生鮮の鶏肉は災害向けではありませんが、
加工されていれば長期保存できます。

  • サラダチキン(冷蔵〜長期保存タイプ)
  • チキンカレーなどのレトルト
  • チキン缶
  • 鶏そぼろパウチ

価格は上がっていますが、たんぱく源として優秀です。


■⑦ 家計を守るための“買い方”のコツ

鶏肉高騰の時期は、次の方法が最も効率的です。

  • 冷凍保存できる時にまとめ買い
  • 代替タンパク(魚・大豆)を中心に備蓄
  • 値下がり時に肉系レトルトを追加購入
  • 卵は“紙パック卵のロングライフ品”を活用

そして、必ずローリングストックで循環させること。


■⑧ 防災士としての視点|鳥インフルは“目に見えない食料災害”

災害現場では、
栄養不足が体調悪化・感染症リスクを高める ことを何度も経験してきました。

鳥インフルで鶏肉・卵が高騰すると、
家庭のタンパク源確保が難しくなり、
災害時に“備蓄の質”が落ちる危険があります。

これは単なる食材価格の問題ではなく、
生活の安全性に関わる防災リスク です。


■まとめ|鳥インフル対策はそのまま“食の防災”になる

  • 鳥インフルが続く限り、鶏肉は高値になる可能性大
  • 価格高騰は家計だけでなく、災害備蓄にも影響
  • タンパク源を多様化することが重要
  • 缶詰・レトルト・大豆ミートで“強い備蓄”が作れる
  • 災害時の食料不足を避けるため、今すぐ備蓄見直しを推奨

結論:
鳥インフルエンザは“静かに進行する食料災害”。家庭備蓄の強化があなたと家族を守る最善策です。
防災士として、タンパク源の分散備蓄を強くおすすめします。

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