【防災士が解説】防災×GIGAスクール構想⑨|保護者不安を抑える「情報の出し方」が防災力を左右する

災害時、学校現場が最も対応に追われる要因の一つが、保護者不安です。
電話、メール、問い合わせが一気に集中し、現場の判断と行動を圧迫します。
この負荷を大きく左右するのが、「情報の出し方」です。

この記事では、防災士の視点から、防災×GIGAを活用した保護者不安の抑え方を整理します。


■① 保護者不安は「情報不足」から生まれる

災害時、保護者が不安になる最大の理由はシンプルです。

・子どもの状況が分からない
・学校がどう判断しているか分からない
・次に何が起きるか分からない

不安は、事実よりも「分からない状態」から膨らみます。


■② GIGAは「説明する道具」として使う

GIGA端末は、単なる連絡手段ではありません。

・現状の共有
・判断理由の説明
・次の見通し

これを同時に伝えられる「説明ツール」として使うことで、不安は一気に下がります。


■③ 防災士から見て多かった失敗

現場で多かったのは、次のような情報発信です。

・結論だけを出す
・理由を書かない
・次の予定が見えない

これでは、不安は解消されず、問い合わせが増え続けます。


■④ 「判断の軸」を伝えるだけで不安は減る

すべてを説明する必要はありません。

・何を基準に判断したか
・どこを見て次を決めるか

この二点を伝えるだけで、保護者は待てるようになります。


■⑤ 行政が言いにくい本音

行政としても、すべての問い合わせに個別対応する余力はありません。
本音では、「一斉に正しく伝わってほしい」と思っています。

GIGAを使った情報整理は、その現実的な解決策です。


■⑥ 自律型判断は家庭側にも必要

学校がすべてを決めることはできません。

・自宅待機の判断
・避難の判断
・登校再開の判断

家庭が自律的に動けるよう、情報を渡すことが防災です。


■⑦ 情報は「多すぎない」方が伝わる

災害時は、長文や細かすぎる説明は逆効果です。

・短く
・要点だけ
・行動につながる形

これが、GIGAでの情報発信の基本です。


■⑧ 平時から「型」を作っておく

非常時に文章を考える余裕はありません。

・定型文
・フォーマット
・発信ルール

これを平時に作っておくことで、災害時の負担が激減します。


■まとめ|情報発信は立派な防災対策

防災×GIGAの効果は、端末性能では決まりません。
どう伝えるかで決まります。

結論:
防災×GIGAでは、情報の出し方を整えることが保護者不安を抑える最大の防災対策になる。

防災士として現場を見てきた中で、
判断理由と見通しを伝えていた学校ほど、問い合わせが少なく、現場対応に集中できていました。
伝え方を整えることは、現場を守る防災です。

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