【防災士が解説】防災×GIGAスクール構想⑪|「平時運用」がそのまま非常時を救う理由

災害時にうまく機能したGIGA活用には、共通点があります。
それは、非常時専用の仕組みではなく、平時から使われていたという点です。
防災×GIGAの成否は、発災前にほぼ決まっています。

この記事では、防災士の視点から、平時運用がなぜ非常時の防災力になるのかを整理します。


■① 非常時専用ルールはほぼ機能しない

災害時に初めて使う仕組みは、次の問題を生みます。

・操作方法が分からない
・誰がやるか決まっていない
・確認に時間がかかる

結果として、動かないか、動くまでに大きな遅れが出ます。


■② 平時運用=訓練という現実

GIGA端末を日常的に使っている学校ほど、

・連絡が早い
・入力が揃う
・情報整理が速い

これは訓練をしているのと同じ状態です。
特別な防災訓練より、日常運用の積み重ねが効いてきます。


■③ 防災士から見て多かった失敗

現場で多かったのは、次のようなケースです。

・防災時だけ別ツールを使う
・担当者しか触らない
・年に一度しか確認しない

この状態では、災害時にGIGAは機能しません。


■④ 日常連絡をGIGAに寄せる意味

日常的にGIGAで行っておきたいことは、

・欠席連絡
・簡易アンケート
・資料配布

これだけでも、非常時の操作負荷は大きく下がります。


■⑤ 行政が言いにくい本音

行政としては、すべての学校に細かな指示を出すことはできません。
本音では、「普段使っている方法で回してほしい」と考えています。

平時運用が整っている学校ほど、行政連携もスムーズです。


■⑥ 自律型判断を支えるのは慣れ

非常時に判断できるかどうかは、慣れで決まります。

・情報を見る
・入力する
・共有する

この一連の流れに慣れていると、災害時でも迷いません。


■⑦ 平時と非常時を切り替えすぎない

防災×GIGAでは、

・特別モードを作りすぎない
・操作を変えすぎない

ことが重要です。
同じ流れで動ける設計ほど、非常時に強くなります。


■⑧ 小さく回し続けることが最大の備え

完璧な運用を目指す必要はありません。

・簡単
・続く
・誰でもできる

この条件を満たす平時運用が、結果として最大の防災対策になります。


■まとめ|防災×GIGAは日常の延長にある

防災×GIGAは、特別な非常用システムではありません。
日常の延長として回る仕組みです。

結論:
防災×GIGAで最も強いのは、平時から使い慣れた運用を非常時にもそのまま使える学校である。

防災士として現場を見てきた中で、
日常連絡をGIGAに寄せていた学校ほど、災害時の混乱が小さく、対応も早く進んでいました。
平時運用こそが、最大の防災訓練になります。

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