【防災士が解説】防災×GIGAスクール構想⑬|「役割分担」を決めておく学校は災害に強い

災害時の学校対応で差が出る最大の要因の一つが、役割分担です。
誰が、何を、どこまでやるのか。
これが曖昧な学校ほど、混乱と疲弊が一気に広がります。

この記事では、防災士の視点から、防災×GIGAにおける役割分担の重要性を整理します。


■① 災害時に起きる「役割の空白」

発災直後、学校では次のような状態が起きがちです。

・判断が一人に集中する
・同じ作業を複数人が行う
・誰も手を付けない業務が出る

これは能力の問題ではなく、役割が決まっていないことが原因です。


■② GIGAは役割分担を可視化できる

GIGAを使えば、役割を明確に示せます。

・安否確認担当
・情報発信担当
・取りまとめ担当

誰が何をしているかが見えるだけで、現場は一気に落ち着きます。


■③ 防災士から見て多かった失敗

現場で多かったのは、

・校長や教頭に判断が集中
・ICT担当だけが動く
・不在者の代替が決まっていない

結果として、初動が大きく遅れます。


■④ 役割は「完璧」でなくていい

役割分担は、細かく作り込む必要はありません。

・最低限
・代替可能
・誰でも引き継げる

このレベルで十分、効果があります。


■⑤ 行政が言いにくい本音

行政としては、学校内の細かな役割まで指示できません。
本音では、「学校ごとに回せる形を作ってほしい」と考えています。

役割分担がある学校ほど、行政連携もスムーズです。


■⑥ 自律型判断を支える役割分担

役割が決まっていると、

・判断が分散される
・確認が早くなる
・迷いが減る

これは自律型行動を組織として支える仕組みです。


■⑦ 役割は「平時の延長」で決める

非常時専用の役割は、機能しにくいです。

・普段の業務
・得意分野
・日常の流れ

これをそのまま非常時に持ち込む方が、確実に動きます。


■⑧ GIGAがあると引き継ぎが簡単になる

情報がGIGA上に集約されていれば、

・途中参加
・交代
・引き継ぎ

が容易になります。
これは長期災害で特に効いてきます。


■まとめ|役割分担は最大の初動対策

防災×GIGAで重要なのは、最新ツールよりも組織設計です。

結論:
防災×GIGAでは、役割分担を決めておくだけで初動対応力が大きく向上する。

防災士として現場を見てきた中で、
役割が整理されていた学校ほど、判断が早く、教職員の疲弊も最小限に抑えられていました。
役割分担は、最もコストが低く、効果が高い防災対策です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました